リネンのあれこれ「リネン、どこがいい?!」-wafu的リネン辞典
目次
リネン、どこがいい?!
wafuはリネン製品を多く扱う服屋です。
それは、リネンという素材がとてもすてきだな~と思っているからです。
それでは、リネンという素材のどこがすてきなのか。
改めて語っていこうと思っています。
wafuの考えるそのすてきさとはズバリ、
1.まるで自分の肌のような、自然な着心地
2.お手入れに手間いらず
3.丈夫で、使い込んでいくごとに味わい深くなる
4.エシカルである
の4点でございます。
これらのすてきさは、どこから来るのか、じっくり見ていくことにしましょう。
いやいや、リネンにも
ちょっと気にある点あるでしょ~
というお話もありますよね。
チクチク・ゴワゴワするとか、シワがすごいとか。
その部分に関しても、お伝えしていきますよ。
いや、最初に申し上げておきますが、実はリネンという素材の服は、
最初は良さが、わからないのですよ。
リネン服愛用のwafuスタッフも、最初は良さがよくわからなかったと話します。
3回位着て、やっと分かるかどうか、という部分があるようです。
シャリ感があったりして。
その良さに触れられるのは、着てみて、洗濯して、ちょっと使い込んで。
もう手放せなくなってしまう~!という感じなのでございます。
そこを知っていただいて、さて、ネット上でも多く語られていますが、
改めてwafuでもリネンの良さを順を追って語っていこうと思います。
1.まるで自分の肌のような、自然な着心地
リネンの生地は、まるで人の肌の呼吸のような機能があるのです。
よく知られているリネンの性質ですが、
・空気を含みつつ、その空気を移動させやすい
・水をよく吸う上に、乾きやすい
・熱が逃げやすい
人の肌のようですよね。
人の肌も皮膚呼吸をしています。水を含みながら、不要な水分を蒸発させます。
そして、熱をコントロールしています。その肌に似た性質のリネン。
リネンは、人の肌の活動に寄り添うことができると言えそうです。
なぜそんな機能があるのか?と言えば、リネンの繊維の構造に秘密があるのですが、
ここでは長くなってしまいますので、また別の機会に記事にしますね。
ただ、前にも書きましたが、リネンを着てみると
最初は「自然な着心地」というのがわかりにくいんですよ。
特に、リネン初体験!という方は余計そう感じるでしょう。
それは、繊維についた糊や、加工後の繊維が固いこともあり、
wafu作品について言えば、作品を最初に試着すると、
シャリ感が気になってしまって、肌になじまないことが挙げられます。。
しかし、それも最初のこと。
洗濯して着ていくごとに生地がやわらかくなり、「服を 着 て い る 」感が薄れ、
” 肌と同じように呼吸している衣 ”
をまとっているように感じられるようになっていきます。
2.お手入れに手間いらず
服のお手入れって、大変ですよね。
リネンは、簡単なんです。まあそうは言っても、ちょっと注意することはありますが。
何しろ、
汚れが落ちやすい! 丈夫! すぐ乾く!
これにつきます。
つまり、
洗濯機でゴンゴン洗って平気。
冬でも風通しの良い場所なら半日ほどで乾く。
→リネンの乾きさ易さの記事:wafu 中厚リネン 乾かしてみた
使い回しがものすごくしやすいです。
wafuで扱っているリネンなら、生地そのものも質が良いので、
永くたくさん使っても大丈夫、と宣伝しておきます。
ただし、
・シワがしっかりついてしまう場合が多く、目立ちやすい(脱水注意!)
・長時間日に当たると感光して色むらになる(日なた注意!)
・縮 み ま す 。
という性質がありますので、
シワをつけないよう、脱水しすぎない(数分でOK)。
日陰で干す(雑菌が繁殖しにくいので、部屋干しや夜干しも可)。
その部分は気をつけたほうが良いですね。
縮みついては、wafu作品ですと着丈で最大3㎝くらい、胸囲は最大で2㎝くらい起こります。
乾燥機かけちゃうとさらに縮みます。
リネン作品を買う際は、ちょっと気をつけてみてください。
あ、あと、wafuのカラーリネンは、
色落ちがあるものもあります。
(wafu作品ではタイトルに「先染め」とあれば気にすることはありません。)
wafu作品ご購入直後、数回のお洗濯は、
他のものと別にして洗濯してください~。
色移りを防げます。
色が出なくなれば、色移りしませんので、他のものと一緒に洗濯できちゃいます。
3.丈夫で、使い込んでいくごとに味わい深くなる
2のお手入れにも通じるところですが、
麻は天然繊維の中でもピカイチの強度を持っています。
水に濡れると、強度はさらに増すということで、
耐久性に優れています。
つまり、
服として何度も袖を通しても、
その服でたくさん動いても、
その服をたくさん洗濯しても、
永く使えるということです。
さらに、永く使うことで目がつまり、繊維もやわらかくなりますので、
リネン服全体がくったりと、やわらかくやさしい表情になり、味わいが増します。
また、wafuで扱っている中厚地リネンや起毛リネンは秋冬にも対応していますので、
1年を通して、リネンライフが楽しめちゃいます。
そのくらい使い込めちゃう素材なのです、リネンって。
4.エシカル(環境に優しい素材)である
最近ちまたで聞く「エシカル」ということば。
ウィキペディアによると、「法律などの縛りがなくても、みんなが正しい、公平だ、と思っていること」
とのこと。
近年は、エシカル「倫理的=環境保全や社会貢献」という意味合いが強くなっている。
というわけで、
リネンは 環境保全という側面から、とにかくいい、
そう、リネンはエシカルな素材であるのです。
なぜなら。
リネンはもとは植物ですので、
土に埋めたら、土に還ります。
ごみの山をつくりません。環境に負担をかけません。
そういった意味で、
リネンは、エシカルな素材である、
と言えそうです。
リネンのちょっと気になるところ。
リネンの素材には良いところがたくさんありますが、
お客様の声やちまたの話で、デメリットも耳にしますよね。
チクチク・ゴワゴワする
夏しか使えない
シワになりやすい
実はこれらについても、語るべきことがあるのです。
チクチク・ゴワゴワ感は、リネンの繊維とその加工に原因があります。
リネン繊維は茎から作られますので、その固さやより固い茎繊維が混ざってしまうことも。
ですが、実はそれらは洗濯する上で解消されていきます。
最初にお店でリネン服を試着するときは、どうしてもチクチク・ゴワゴワ感はあったりしますね。
夏にしか使えない感がある部分は、今後もっと詳しく書きますが、
リネンの熱を逃がす性質が強い部分と、夏=リネンの固定観念が強すぎる部分が関係しますね。
確かに素肌にリネンは、冬場はちょっとひんやりします。
リネンは熱を逃がす性質が強いですから。
ですが、保温効果もあるリネン!実は秋冬の体温調節の強い味方なのです。
詳しく記事書きました。こちら:秋冬にリネンを着てもいいの?
シワになりやすいのは、リネンの宿命ですね…。
シワ防止には、洗濯時は脱水に気をつけることと、
シワ取りスプレーなどを上手に活用するといいと思います。
お手入れしながらやわらかい風合いにシワが馴染みますので、
wafuではその部分を楽しんでいただけたらなーと思っております。
リネンについて、wafuなりに表現してみました。
こう書いてみると、ちまたで語られている内容とは、
また少し違った視点から表現できたのではないのでしょうか。
もちろんここで語りきれなかったことがたくさんありますので、
また別の機会に随時記事にしていきますよ。