「 リネンの服を 秋・冬に着てもいいの?」結論→いいんです。-wafu的リネン辞典


(2019/10/3 更新)

 

夏に、涼しいリネンを!という声はよく聞きますが、

実は、リネンはオールシーズン心地の良い素材


でもあります。


https://handmade-wafu.com/SHOP/h046a-bck2.html


パーカーもつくっちゃいました(こちらはベルギー産のリネン二重仕立てでお仕立てしました)。
これすごい暖かいんですよー!




…ただ、風は通すので、暴風の場所に行くのには向きませんが。あ、他にもいろいろ格好良いリネンアウター MA-1とかライダースとか作っちゃいましたが、その紹介は、このページ下部でしますね~。


 

とにかく!冬リネンということがあまり浸透していないようなので、なぜ浸透していないのか、という理由を探りつつ、

 

それでもやっぱり秋 冬 も リネン、使えますよ~、つまり通年リネンでいいじゃない、ということを、語ってみようと思います。

 

 

<目次>———————————————————-

1.なぜ、リネンは夏向きのイメージが強いのか。

 

2.リネンは秋冬にも使えるのか。

 

3.え?矛盾してる??いえいえ、していないんです。

 

4.結論。

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1.なぜ、リネンは夏向きのイメージが強いのか。

 

よく見かけるリネンの売り言葉は、接触冷感があって(熱伝導率が高く)「涼しい」(生地に触れてヒヤッとするあの感じです。)

吸水・発散性に優れていて「汗を吸うし乾きやすい」この言葉を秋冬に聞くと、寒々しいですね…。

 

 

確かに、リネンの繊維には、そのような機能が備わっています。

麻繊維の

熱伝導率(熱を伝えるはたらき)は、空気の約3倍

(ヒヤッと熱が奪われる感じが強いということになります)

水を吸う力は、綿の約4倍

と言われています。

 

 

 

また、あまり伸び縮みしないリネンの服は、比較的ゆったり仕様で作られる傾向があり、

 

夏は風通しがよく、涼しくて快適、というイメージが浸透しています。

 

 

 

そして、人間とは不思議なもので、

「夏に涼しい素材なら、冬はもっと涼しく寒々しい」

という解釈をしてしまいます。

では、その解釈は正しいのでしょうか?

 

 

 

 

2.リネンは秋冬にも使えるのか。

 

実は、結論から言うと、

超!!使えます。

 

 

実は、

「夏に涼しい素材なら、冬はもっと涼しく寒々しい」

というのは思い込みでして、

 

「夏に涼しい素材でありながら、冬はあたたかく着れる」

 

という、一見矛盾した状況が、成り立ってしまうのです!ええ、常識を疑う感じで。

 

 

まず、断り書きをしなければなりません。

 

それは、夏だろうが冬だろうが、「気温の低い場所においた服は冷たい」。

そしてリネンは熱を伝えるはたらきが強いので、触れた瞬間ひやっとする感が強いのです。

さらに言えば、夏涼しいリネンというイメージも手伝って、「ああ、やっぱり冬リネンはないな。」と思いがちです。

 

 

しかし!

そのひやっとする時間をすぎれば、

秋冬にも、ものすごく体温に馴染むリネンなのです。

 

よく考えれば、どの服でもひやっとする瞬間があります。

服に使われる繊維は、度合いは違えど接触冷感(触れたときにひやっとする感じ)があるものがほとんどです。

 

 

断熱性がある気体として有名なのは、空気です。あたたかさを閉じ込めることができます。

リネンの繊維は空洞を多く含み、この部分が冬場、その空気を溜め込みます。

さらに空気はリネンの空洞を移動し、発散もします。

つまり、リネンはいつでも新鮮であたたかい空気を含んでいるのです。

 

 

 

確かに、麻の繊維は熱を伝えるはたらきも強い(ひやっとしやすい)ですし、リネンの生地は比較的目も粗く、風通しのいいデザインが多いので、

さすがに素肌にリネン1枚で冬を過ごしてやるぜ!というのは、常人には結構無謀なチャレンジになってしまいます。

 

 

そこで、別の布とサンドイッチでリネンを使っていただくと、

(例えば、リネンの下に温かい人工繊維、あるいは薄手のトップス、リネンの上にニットやウールのカーディガンを重ね、3層で着る)

 

ええ、こんな感じです。

 

 

 

こちらは、リネン × ウール。表地ウール/裏地リネンのコートはリネンとウールの最強の使い方。

さらにインナーにもリネンを重ねたリネンコーディネイトでございます。

アウター:やや厚地 リネン×ウール ウイングカラー コート 雅亜麻リネン裏地 ラグランスリーブ ロングシーズン対応 / 黒 and 白【free】h039b-bwh2

インナー:中厚 リネン 本格 premium シャツ リネンシャツ プレミアムシャツ シンプル 長袖 白シャツ / ホワイト【M-L】t032a-wht2

 

 

こちら、見えませんがリネンワンピースの下に、薄手のトップスを重ねています。

これでひやっとする感じもありませんし、

リネンは冬にその保温性をいかんなく発揮できます。

 

天然ダウン繊維、リネン!とでもいえるでしょうか。

 

 

 

 

3.え?矛盾してる??いえいえ、していないんです。

 

とはいえ、私のようなちょっとひねくれた人は思うわけです。

1で言ってた夏向きのリネンの性質と、

2で言っていた冬向きのリネンの性質、

矛盾してないか?と。

あ、

矛盾してないと思われる方は、読み飛ばしてくださーい。ちょっと長いので。

 

 

私も最初は思いました。

リネンは熱を伝えるはたらきがあって、夏は熱を逃し、涼しくなること、

リネンは空洞に空気をため、断熱材のようにあたたかさをためることができることと、

矛盾してないか?と。

 

一見矛盾するように見えますが、

実は矛盾しません。

 

でもでも、思うわけです。リネンの快適さが1年続く他の理由があるのかな?

 

その鍵は、汗(水分)です。

 

高い気温で身体から蒸発している水分が増える夏、この水分が、衣服・繊維に溜まります。

 

リネンで言うと、リネン繊維の持つ空洞に、その水分が溜まります。

これが溜まったままの服だと、じっとり重暑い着心地です。これが不快感に繋がります。

リネンは水分の発散性も高いので、溜まった水分を外に逃がします。

 

人間の発汗を促し、さらに自身も水分を発散させることで、

着る人の心地を涼しく、さわやかにしてくれるわけです。

 

 

一方冬場は、意識しない発汗があるとはいえ、その量は夏よりもだいぶ減ります。

その減った分、リネン繊維の空洞は、中に空気を保つことができ、

これが、断熱材の役割を果たし、保温効果につながる、という部分の利点が大きいのです。

 

 

もちろん、夏も冬も、リネンの熱を伝える力は変わりません。

夏はその熱伝導率の高さで、ひやっと感が強調されがちですが、

夏場ですら、リネンを着て、それだけでものすごく涼しくなる!というわけではなく、

あくまで人の肌のはたらきをサポートする、という役割ですよね。

 

人の肌の活動が一番効率的で心地よく、リネンはそれを促進します。

また、繊維の性質だけではなく、生地の織り方や、

服のデザインそのものの風通しによって、体感温度は変わるということもあります。

 

 

夏場は特に、肌の熱を逃し、発汗を促しつつさわやかに着れる。

冬場は特に、繊維に空気をため、保温効果がある。

リネンの持つさまざまな特質が、その季節によって適切に活かされる

ということですね。そして、

秋冬に関して言えば、リネンの重ね着はとってもおすすめ!

なのです。

 

 

 

補足ですが、どこかで「リネン素材はコーディネートが難しい、他の素材と組み合わせると相性があまりよくない」といった話を耳にしました。

 

いえいえ、そんなことはございません。

 

wafuではリネン作品ページでいろいろなコーディネートが見られますが、wafuで扱うリネンは質がよく、発色も美しいので、

リネンと様々な素材との組み合わせのバリエーションも多いです。

 

 

リネン × コットン(ナイロン少々)だとこんな感じ。

アウター:厚地 暖かく柔らかい コットン 羽織 ショール ボレロ ポンチョ トッパーカーディガン / グレー【free】b41-6(すみません、完売いたしました。ありがとうございます。)

インナー:中厚 リネン ワンピース Vネック 7分袖 タック ドレス 膝下丈 / オリエンタルブルー【M-L】a062f-obn2

 

こちらも、リネン × ウール。

アウター:柔らかい wool100% 羽織 トッパーカーディガン ドルマンスリーブ ショールカラー ローブコート ポンチョ ウール / イーオスピンク【free】b14-32(完売いたしました。ありがとうございます。)

インナー:【wafu+】中厚 リネン ワンピース 七分袖 クルーネック 鍵盤 タック ドレス ミモレ丈 膝下丈 / ブラック【M-L】a013e-bck2

 

 

お色や素材感のバランスを取ることが大切ですが、

さまざまなコーディネートにも対応しますよー。

 

 

 

 

4.結論。

 

秋冬リネン、とにかくおすすめです。特に重ね着。

ということは、通年リネンでいいんじゃない!

というお話でございました。

 

おお、ならば着てみようじゃないか!というチャレンジャー勇者のみなさま、せっかくなので、wafuのリネン服でも見ていってみてくださいまし。

 

>リネンワンピース

>リネン羽織り

>リネントップス

>リネンボトムス

 

いきなり謎のリネン素材に手を出すのがちょっと…という皆様、ご安心くださいませ。

wafuリネン入門編はお手頃価格でwafu作品をご体感いただけますよ。

> wafuリネン入門編

 

この保温の特性を活かして、寝具やリネンでは珍しいデザインのアウターも検討中でございます。

 

(2019年1月31日追記。)リネン寝具、できました。

https://handmade-wafu.com/SHOP/206373/list.html

 

(2019年9月12日追記。)色々新しい羽織、できておりますよ!!

仕立て屋wafuスタジオの渾身の作品群です。

▲リネン アノラックパーカー

 

▲リネンGジャン

 

▲リネン MA-1

 

▲ リネンライダースジャケット(こちら、全身リネンっす)

 

 

 

すでに試しにスタッフがリネン寝具で寝てみたのですが、

その心地の良いこと!

気温が下がって、寒さに慣れていない体が余計に寒く感じる秋口の夜、

リネンシーツで寝てみたら、暑くて寝れないという事態に。

 

それはまた別の機会にお話しましょう。

 

リネンの特質を、コーディネートに取り入れて、

心地よいファッションをお楽しみいただければ幸いです。

 

 

 

 

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