これだけ覚えれば安心!新しい洗濯表示の意味・見方特集その2
この記事では先週に引き続き、
洗濯記号について取り扱いたいと思います。
前回で洗濯記号の基本的な見方を確認しましたが、
前回の情報だけでは不十分な部分がありますので、
今回の記事ではその部分を補填していこうと思います。
記号の見方の詳細
1.洗濯処理
新しい手洗いマークに気をつければ、前回取り扱った記号の見方の基本を知っているだけで、記号の意味がわかるでしょう。
手洗い記号
洗濯液30度で弱い力での洗濯が可能
家庭での洗濯禁止
2.漂白処理
漂白処理記号に登場する斜め線の意味を覚えておけば大丈夫。
線の意味は項目2で説明したとおり、「線が増えるほど強さは弱くなる」というものです。つまり、線がない場合は漂白力が強い漂白剤(塩素系および酸素系)での漂白が可能、2本線がある場合は漂白力が弱い漂白剤(酸素系)でのみ漂白できる、という意味です。
なお、漂白処理記号は3種類だけなので、全てご紹介します。
塩素系および酸素家漂白剤を使用し漂白処理ができる
塩素系漂白祭の使用はできるが、塩素系漂白剤は使用禁止
塩素系および酸素系漂白剤の使用禁止
3.タンブル乾燥
タンブル乾燥とは、ドラム式乾燥機等による感想のことです。乾燥を表す記号「□」の内側に「○」を描いた記号です。内側の点「・」は強さを表します。
タンブル乾燥記号も3種類だけですので、全てご紹介します。
タンブル乾燥処理ができる(排気温度上限80度)
低い温度でのタンブル乾燥処理ができる
タンブル乾燥禁止
4.自然乾燥
自然乾燥は、乾燥記号「□」の中に数本の線が書かれます。線の意味を3つのポイントで確認しましょう。
①左上の斜め線がある場合は、日陰干し、ない場合は日向干しを表します
②内側の横線は平干し、縦線はつり干しを表します
③線の数は、脱水の強さを表し、線の数が多い場合はほぼ脱水をしない方が良いことを表します
つり干しがよい
日陰のつり干しが良い
ぬれ平干しがよい
日陰のぬれ平干しがよい
5.アイロン仕上げ
アイロンマークと点「・」記号の組み合わせです。
「・」記号の詳しい温度を表記いたします。
「・・・」表面温度200度を限度としてアイロン仕上げができる
「・・」表面温度150度を限度としてアイロン仕上げができる
「・」表面温度110度を限度としてアイロン仕上げができる
6.ドライクリーニング
項目2でも紹介しましたが、PマークFマークの違いがあります。
ドライクリーニングに関しましては、今後詳細を記事にしていこうと思います。
ドライクリーニングマークは、「ドライクリーニングもできる」という表示ですので、基本的には他の記号を参照し、家庭での洗濯が難しい場合にはクリーニング店に持ち込むのが無難かと思います。
クリーニング店に行くのが難しい、すぐにお手入れしたいという場合は、生地によっては気をつければご家庭でもお手入れが可能ですが、慣れない場合はやはりクリーニング店に相談するのが良いようです。
最近では以前にはなかった宅配クリーニングなどのサービスもあるようですので、クリーニングマークをみかけたら、クリーニング店の利用も検討してみてください。
7.ウエットクリーニング
アルファベットと横線の意味は、項目2で解説したとおりです。
クリーニング店以外で、ご自宅で実際にウエットクリーニングを行う方はほとんどいらっしゃらないと思いますので、
ウエットクリーニングができる素材かできない素材かを、このマークで判断していただければ十分かと思います。
ウエットクリーニング不可のマーク。
更に詳しい情報に関しましては、
消費者庁の「家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規定の改定について」
http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/laundry_symbols.html
wafu「洗濯表示記号について」
https://handmade-wafu.com/hpgen/HPB/entries/89.html
も併せてご参照ください。
今回は教科書のようでしたね…。
洗濯記号もひと通り見ておけば、お手入れの参考になると思います。
また最近では洗濯記号を読み取って、適切な洗濯方法をアドバイスしてくれる携帯用アプリもあるようです。
そういったものも適切に使用して、正しいお手入れで洋服を長くきれいに楽しみたいですね。
文と写真・笠原里紗