日曜日の昼前の話。
日曜日の昼前の話。
コーヒーを飲みにアポなしでスタッフいさわ夫婦の家にいき、
玄関前で「着いたー。」と言って中に入ろうとすると旦那いさわが出てきて、
ちらかっててダメみたいっす。と。
いや、プリン買ってきたからさ。と言って交渉に入る綿貫。
どうやらコンビニの焼きプリンが功を奏して侵入に成功したようだ。断れまい。
wafuのカフェでもお馴染みのマキネッタで入れるエスプレッソが大好きで
いさわは、いい塩梅で淹れるんだ。
ゆっくり抽出するからうまい。でも自宅で自分でやる気にならない。
待つ時間はだれかと会話をしたい。
僕らは得意を活かす会社で、コーヒーを淹れるのが上手ないさわの前では僕が学習をしない。
余計な情報を頭にいれないで今自分が得意な仕事に100%の労力をかけるという男が綿貫だからだ。
10分後、小さいコップに香り立つエスプレッソがコップに注がれた。
プリンを少しすくって口に入れ、エスプレッソで流し込む。
これはよー、うまいはずだ。
20分後、そいじゃ、また明日ー。といって自分の時間で帰る。
年金定期便を手渡しする郵便屋さん同様の距離感が求められる高度なテクニックだ。(たぶん)
これが気持ちい。余計なことを考えないで、自分が目指す方向へ最短で進む極意と言っていい。(分かる人いるかな)
僕はスタッフの家族、そのおじいちゃん、おばあちゃんに至るまでこんな事を日常的にしてる。何度もね。
WHY!
意味分かんないよね。
これは僕なりの方法だけど、人間形成してる。(どういうこと?)
えーと、
ときに社会に順応しすぎた人間はクリエイティブな発想が失われる。
そうしていくと次第にイノベーションを考えない思考になっていく。
体験をより心に刻むんだ。深く奥に。そしてよく観察しろ。
その成長をみんなに何倍にもして返してやるんだ。と綿貫は申しております。
文/写真・綿貫陽介