コロナによってwafuの現状は②
衣・食・住で展開するwafuの活動は
コロナの影響でお宿とカフェを一時しめる事を
余儀なくされ、
リネン服の【衣】だけ残りました。
今回の事態っていうのは働き方や購買、惰性で動いていた部分もごそっと変えてく事になると思います。
災難がもたらすその後も考えた上でwafuはどうなっていくか。
僕は誰もが止めるであろう事を考え出します。
アフターコロナに備えて。
空間をつくります。そう、人が集まるところを。
接触制限でてんのにだ。
具体的なものとして建造物を建てます。
それは、つい上をみたくなる天井の高い切妻の建物。
縦長で広くがらんどうな空間。
抑揚のあるBGMが反響して流れている。
中にいる数人が黙々とパターンを引いたりデザイン書いたりトワルをいじってる人がいる。
長いテーブルにミシンもある。
奥にはカフェスタンドがあり古びた木彫のガラスケースにビスコッティやシフォンケーキが並べてある。
首かけエプロンの女性がケトル片手にゆっくり蒸らしている。のの字をリズムカルに。
ふくらんだコーヒーの匂いを目をつむって嗅ぎたくなる。
向かいには黒い格子状のガラスを通して
日が入りテーブルにスポットライトが当たっているようにみえる。
ひだまりが心地よさそう。
つい椅子を引いてそこに座りたくなる。
座ると目に入るのは陳列された服や雑貨たち。
袖を通してよ。と言わんばかりに語りかけてくるんだ。
ここは服が最初に生まれるところであり輝く所。
週末は製作したものをランウェイでみせて発信もできる 。
それはwafuだけの服じゃない。
いろんなクリエーターさんが使ってくれていい。
鞄、帽子、ジュエリーだって。
僕らのアイデンティティをぶつける場であり、
情熱を形にする場だ!
アフターコロナでもっとリアルな場が必要になると考えます。
もっと作り手のリアルな場を。
思想、哲学を感じられるくらい近い場を。
やろうと思う。困難は分かってる。
お金が無くて奔走するんだろう。
気になって寝られないんだろう。
家族を犠牲にするんだろう。
ただ情熱が止まらないんだ。
馬鹿なやつなんだ。僕は。
文/写真・綿貫陽介