非効率にとりつかれたエゴ人間。
どうも、非効率大好きのイカれた経営者 綿貫です。
今日はね、
縫製の業界用語で「まとめ」っていう作業の話をします。
「手縫い作業の総称」です。
お~い、前のまとめお願いっ!とか
裾のまとめしてください。 とか言います。
wafuは全ての作品に手作業でボタンやホックをつけます。
これもね、ただ手でやればいいってもんじゃない。
美しさや頑丈さそして掛けやすさを追求していく。
ボタン立ってるでしょう。手付け。キノコみたいでしょ。
一個1分40秒くらいかな(個人差あります)
ボタン付けのミシンもありますよ、当然すごく速いです、一個約7秒くらいかな。
手付けに比べれば頑丈さは落ちるけど問題なくしっかり付いてます。
でもそれ、やんない。 やんないのよ。
ミシンの値段が高いとかじゃなくて全部均一で量産的は僕らしくないじゃない。
ボタンひとつ一つ糸を引き上げて
「しっかりつけるぞ」っていう気持ちも一緒に縫い込んでいく。
同じものが一つとない個性。しっかり感。
コレも好き。
賛否両論あると思う、そんな見えない部分気にしてないよ。って人がほとんどだし。
そこは意味ある?って疑問だと思う。
合理主義者に言わせれば鼻で笑われちゃう。
だから、もしかしたらwafuの服を好きな人は特殊かもしれません。
一個を時間かけてでもやる手仕事が好きな人はもってこいの服たちだと思う。
ほんと、手作業の比率が多くて(梱包も残り紙で手包みとか)、非効率が経営的に問題ありありだけど
僕ら70年以上続く服作りのいいところは残して、変えるところは変えて。
これからの時代を乗り越えていく。
少しでも永く続けられるように、這いつくばってでも生き残ってみせるからね。
文/写真・綿貫陽介