ストレートな僕とストレートな彼女。

僕はどっちかっていうとストレートにものを言ってしまう方。

 

僕の立場だとそうした方が相手が傷つかないと思ったからである。

よくスタッフの笠原に「こりゃよくないな。」あかん って言っちゃう。

僕は怒鳴ったりしない。その代わり態度で示めす。そして人懐っこいと思ってる。

 

昨日は支援学校の説明会に参加しました。

このスタジオを生徒の実習場所に使ってもらっているので年に一回参加している。むしろ参加したい。

ていうのは前回縫製スタッフの河野と一緒に生徒の授業の様子などを見学して とても考えさせられた。

僕達が大人になって忘れがちな事。挨拶、礼儀、ルール、姿勢などを逆に教えてもらったからだ。

先生も小さな一つの事をとても大事に対応する。その姿勢ってすごいなと。接客業だったら最高のおもてなしだ。

 

今回は新米の笠原と見学に行った。支援学校は3つのコースに分かれている。

国語や数学などの授業の他に環境メンテナンスコース(清掃業務)、食品加工コース(パンお菓子作り衛生)、農業生産コース(農作)があって

社会に溶け込めるように実習をしている。

各コースの教室を案内していただいた。

 

先月、wafuスタジオに実習に来てくれた彼女のいる教室は環境メンテナンスコース。

主に企業での花壇の整備や窓のクリーニング、床のポリッシャーをかけたり、その仕方を習っている。

どんな事をこの授業で心掛けているか、そして公共の場等の清掃などの日程や使っている道具など詳しく説明をしてくれた。

説明したのも生徒のリーダーが2名でしっかりした口調。

高校生なのに頼もしいじゃないか。

僕が高校の時に多くの大人たちの前で喋れただろうか。

スーツを着こなしている役員クラスのビジネスマンや暑いのにビシッとジャケットを着たキャリアウーマン風。

ちなみに僕はwafuの白リネンシャツに9分丈パンツとスニーカー 一人だけラフだったが・・ 笠原は黒できめてなんとなくかっこつけてたなあ。

 

僕が感じたことはやはり数学などの一般的な授業が苦手で身体を動かして行う作業がこの子たちに合っているような気がします。

コミュニケーションの部分でしゃべっていてかみ合わない部分があります。

そんなこと言わなくていいのにな ということも口に出してしまうことも。

それでも周りの方達に理解があれば乗り越えられないことはないです。

 

説明を聞いて次の農業コースに向かう、教室を出る際にふと目に留まった 将来の夢 という壁の張り紙。

夢は好きだ。その言葉だけでも同志と感じるものがある。

スタジオ実習に来た生徒の名前を笠原と探す。

 

将来の夢

 

 

「わたぬき服装に就職する」

 

 

ストレートだ。

 

率直に嬉しかった。

と同時に難しい漢字書けたなーと。

 

彼女は来年卒業する。

僕はその体制を整えようと思っている。

 

哲学というレベルまでいったかな分からないが、ずっとこうしたいってのがあり、

人を多く雇用したいです。

いろんな仲間がいてそれぞれ個性があって、適材適所で 面白い事をどんどんやりたい。

服を作る事、飲食店をする事、販売をする事、それに付随する業務って沢山あるし、利益が出る仕組みを考えて、

新しい業務で新しい雇用を生みたい。

 

僕が命を懸けてやります。

 

 

文/写真・綿貫陽介

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