リネンのあれこれ「 リネン服 乾かしてみた。」-wafu的リネン辞典
リネン素材を多く扱うwafuですが、
リネンのお手入れの詳細をお伝えしていきます。
今回は、乾くまでの様子をレポートします。
すぐ乾くと言われるリネン素材ですが、
実際はどのくらい早く乾くの??ということで、
リネンを洗濯して、乾かしてみました。
結論から言いますと、
やや厚めのリネンワンピース、3時間ほどで乾きました。
ただ、布が重なっている 見返しの部分 や ポケット まで乾ききるのには、
4時間ほどかかりました。
ただ、リネン素材の厚みや、どのようなデザインか、
また乾燥環境によって、乾く時間は変わってきますので、
今回の場合はどうだったのか、その詳細をお伝えしますね。
1.用意したリネンワンピースの詳細
2.押し洗いと脱水の様子
3.干してみた。
4.結果とまとめ
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1.用意したリネンワンピースの詳細
今回用意したリネンワンピースは既成品ではなく、
下の画像のカシュクールワンピースの、袖がないバージョン。
ちなみにこちらのワンピースは、
2weyワンピース にも リネン カシュクール ボタンコート ロング丈 7分袖 ガウン/ブラック【目安体系 11号(M)~15号(L)】a82-4
https://handmade-wafu.com/SHOP/a82-4.html
こちらの生地は、
ベルギー産linen100%
お色 ブラック
厚みは、オールシーズン着用可能な、使い勝手の良い中厚。
wafuのリネン生地の中では、やや厚めな感じでしょうか。
2.押し洗いと脱水の様子
まずは、ワンピースを押し洗いしてみます。
ちょっと話はそれますが、若干色落ちがありました。
そして、水を吸うとリネン生地の重いこと!
もとの重さの2倍の重さになっていました。
押し洗いをしたあとは、洗濯機の脱水モードで脱水します。
脱水時間は、今回は2分30秒でした。
脱水後の様子はこちら。
結構水がびたびたです。
このくらいでも大丈夫です。
ただ、この場合ですと水の重さの縦ジワがつきやすいです。
縦ジワはあまり目立ちませんが、
気になる場合は、アイロンで伸ばしていただければと思います。
干すときは、感光に注意しながら、日陰干しで。
3.干してみた。
実験日は11月1日。秋晴れの、いいお天気でした。
実験時間:午前11時50分ころ
気温:17℃
湿度:30%弱
場所:風通しの良い、wafu本社 中庭の日陰
風:ほとんどなし
この記事を書いているよみものスタッフは、
普段リネンワンピースを夜に干しているので、
昼間の日陰干しでどのくらい乾くのか、
実験が楽しみでした。
※リネンは通気性がよく、雑菌が繁殖しにくいので、
部屋干しや夜干しでも、大きな問題なく乾かせます。
ちなみに、夜干しならだいたい一晩で乾きます。
さて、その結果…
4.結果とまとめ
乾燥を確認に行った、午後2時20分ころ。
乾燥実験をはじめて2時間半、
ほぼ乾いていました。
ただ、見返しの部分が湿っぽく、
「乾ききった!」感はありません。
その1時間後、再び確認。午後3時20分。
前裾の見返りは乾いていましたが、
スカート部分の厚手の見返り部分は、まだ少し湿っていました。
とは言え、もう着れそうだな~と思いました。
最終的に、午後3時50分ころ、
完全に乾いていました。
乾かしはじめてから、約4時間後でした。
まとめとして、
やっぱりリネンは乾きが速い!
今回の実験は、冬前の比較的温かく、湿度の低い日に行ったので、
夏場はもっと速く乾きそうですし、ジメジメした日は乾きが遅いとも言えます。
また、中厚リネンのワンピースでしたので、
もっと薄手のものならもっと早く乾きます。
大体の時間の目安にしていただければと思います。
ちなみに、上部分でも話しましたがこちらのワンピースの重さ、
乾いているときは0.74kg
湿っているときは1.39kgと、
水分で約2倍、重さに違いが出るわかりました。
どれだけ水を吸うかが、よくわかります。
今回は秋口の実験でしたが、
次回は夏に乾き具合を測定したいなと思います。
お手入れの参考にしていただければ幸いです。