家業を継ぐということは。1話
題名のとおり、家業を継ぐ時の指南書として僕自身の見解で書きたい。
先日、同業者の廃業、縮小を相次いで耳にしてその多くは2代目、3代目。
今後の僕たちはどうあるべきかも含めてこれからの若手に是非読んでもらいたい。
綿貫陽介 1980年 12月3日生まれ 僕は4人兄弟の3番目。
長男は近くに住んでいるが縫製業を継がなかった。
それでいいと思います。
性格的にみて、そして年齢や各兄弟のポジション的にも僕しかいないなと思っていた。
もう十数年前になる。今も業界は大変厳しいが当時からどうにもならない時期があった。
その当時僕はアパレル販売員の仕事をしていたが午前中は仕事を休み、両親を手伝うことにしたのがきっかけだ。
当時は両親2人だけで服を作っていた。
親は継いでほしいとかは言わなかったけど こういう展開にいずれなると予想していた。
親の苦労している姿は子供ながらみれば不安で、もし倒れたらどうなっちゃうのだろう とか
なんとかしてあげられないかって常に思っていた。
学生時代はそれに目をそらすように、忘れるように週7アルバイトや夜中まで友人と一緒にいたっけ。
やはり厳しい経済状況なのが空気を伝ってわかるので 夫婦で言い合いなどもある。家に帰りたくないと数え切れないほど思った。
それはどこにでもある家族経営の姿かもしれない。
解決する方法としてはお金が回ればいい。 お金さえあれば喧嘩にもならない。
ではどうやってお金を生み出していくか。
そのことは2話で書きます。
文/写真・綿貫陽介