【絶滅危惧種のポロシャツ】

【絶滅危惧種のポロシャツ】

おどろくほど超高密度でリネンが織れるのは

日本のあそこだけ。

業界関係者は、

うんうん、あそこだね。と

うなずいているのが目に浮かびます。

未だ後継者がいなので途絶えてしまうかもしれない

歴史的な技術です。

とても古~いシャトル機を経験と調整だけで高密度にゆっくり織る。

湿度変えながら適切な温度で。

すごいことです。

今流通している織り機は
高速で大量に織り上げるようなのが主流なので
このリネンのようなものはできないんです。

今回はしっかりしたこの生地ならでのデザインという判断で

ポロシャツを作りました。

ここまでリネンでピシっと襟の座りがいいのは初めてです。

おそらくリネンでこんなにしっかりしたポロシャツは

世界にも類を見ないと確信しています。

デニスやゴルフウェアとしても使えそう。

凛として見えます。
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世界に誇れるものでも

知られない事でなくなっていくものが多くあります。

有名な刀鍛冶だったり、京都の伝統的な織物だったり。

販売価格で100万、200万と値段がつくものなのに。

大臣賞とか賞状をもらっているのにも関わらず何の意味のなしません。

ただの紙切れです。それより

どうして廃業してしまうのでしょうか。

答えはシンプルにお金が回らないからです。

価値を認められていても、売れない。もしくは安くしてしまう。

これはハンドメイド作家さんにはよくあることではないでしょうか。

そう、あなたの事です。

安くしてお客様には喜ばれるけども、

これじゃ仕事を手伝ってくれるような
パートナーにお支払いできるほどでもないし
一人でやらないと。が

ずっと続く。薄利多売という現状。

現状を打開するために価格を上げると決意するが

結局お客様が離れるからできない。と

そっと思考停止して忙しさを理由に棚上げする。

お気持ちがよくわかります。

僕も成長していく度にステージを変えて

ご批判を相当受けながら今日までやってきました。

僕の場合は、使命感もあります。

歴史的な技術が途絶えちゃうのやだ。

こんな密度のリネンみたことない。

ずっと取り扱いたい。

仲間と一緒に仕事がしたい。

お給料がでて経済が回るくらいにしないと産業は衰退します。

上記の様に思うなら

お客様に価値や意味を知っていただくことに注力すべきで、

モノ作りばかりに没頭しては現状を変えられません。

人生の先輩がよく言ってました、
いいもんを作れば売れる。

んなわけないです。

もちろん、クオリティは大事です。

しかし、お客様、いやファンの方に

どうやったら伝えられるかを考える事の方が長い目でみて最良です。

伝えることをウザがられることもあります。

でも伝えたい人に届くまでメゲていてはダメです。

そもそも伝えてほしくない人は自分でミュートしてもらえばいいんだから。

ステージが変わればファンも入れ替わることもあります。

その際トラブルもあるかもしれません。

僕がたどって来た道のようにご批判もあるかと思います。

ただ、あなたの本当にやりたかったことは
何だったのでしょうか。

あなたが今、
病気になって余命が申告されたとして思い残すことはない。と言えるのでしょうか。
それは真実でしょうか。

自己犠牲して誰のために生きたでしょうか。

身を粉にして作ったものを安く買ってくれる方のためですか?

それは未来につながるものだったでしょうか。

僕はこれからも未来のために行動していくつもりです。

あなたはどうします?

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