あなたは何のためにお金がほしいですか?
今日は少しお金の話をしたいと思いマス。
東京から宝石商の友人が帰ってきて昨晩飲みました。
会社経営者です。
指輪やネックレスを通販したり
よくテレビショッピングでジュエリーの紹介してるあれです。
一日で何千万という金額が動くんですって。
彼は人から見れば明らかに成功者です。いい車に乗り、高額の納税をしてビシッとしたスーツを着る。
ただ、成功するにはそれ相応の覚悟と環境が重なるとケミストリーするという事を書きます。
彼は小さい時に両親が離婚していて、裕福でない環境だったと思います。
家に遊ぶに行くとお母さんが自宅を改装した食堂で一日に来るか来ないかのお客さん相手に切り盛りをしていたのを覚えています。
彼は勉強が出来たわけではありません。成績も知っていますが僕と同じ「落ちこぼれ」の方でした。
ただ、条件は整っていました。
彼は、この生活から抜け出したいと思ったに違いなく、そのためにあらゆる生きていくすべや、お金の生み方を社会から吸収していったのだと思います。
まずジュエリー会社に就職して、知識を得ながら
美容にお金をかけ、歯を削り白いセラミックを入れ綺麗な歯並びにして、ジムに行きスーツが似合う体を作る。
その上で、コネクションをつくり見た目から信頼を得ていく。
もう計算されている。と思いました。
成功するために必要な事を選び、ただ道を進んでいる。
従業員が4人という人数で年商4億円の宝石会社になりました。
経常損益で8千万の利益です。
一方、僕の事業は従業員が17名もいてほとんど人件費で収益化ができていないです。
友人はこう言います。人を少なくして製造を外注してコストカットした方がいい。と。
確かにその通りなんです。
服の製造を外注しすれば固定費がかからず、現状で一月250万ほどは経費が浮きます。
こんな小さな会社じゃゆとりの経営ができます。
でも、あえて、人を育てる為に雇用する道を選びました。
会社が潰れるのが先か、人が育つのが先か。
もう、ハラハラしてます。
僕の給料が10万円あとは従業員に還元してる。と言ったら友人はやる意味はあるの?と聞きました。
彼にとってはお金を稼ぐのが目的。ステータスを維持して都会に生きてる証が必要かもしれない。
僕はいらない。
仲間と一緒に仕事がしたい。
それぞれが得意な能力を持ち、服作りだけじゃなくて、飲食も、販売もできるマルチな会社をつくりたい。
だって面白いでしょ。
ゴリゴリの縫製工場が なぜかリネンに特化した服を作っていてその製造を見学できて、2Fで展示販売している。
隣の建物で料理作っていて飲食をしながら今度は飲食での収益化を考え、またそこでスタッフが成長して僕の想像を超えて次にまた面白いことを思いついちゃう。
事業の数珠つなぎ。
これが楽しくてやってる。
さあ、あなたは何のためにお金がほしいですか?
文/写真・綿貫陽介