何年経っても変わらないな。
最近、決断したことがあります。
まあ、経営者なので毎日のようにジャッジをしているのですけどね。
それは仕事を断った事。
以前知り合った地元の繊維関係の方で自分のブランドの服を作ってもらいたいと言われ、
2.3着といった小ロット生産ながら地元のつながりもありお手伝いさせていただいたのですが
僕の性格のせいで、最初はいろいろと大変だろうかと思って安く請け負ってしまい、それが惰性となり
小ロット、安価、短納期という3重苦にまでなってしまいました。
今回は僕たちも展示会や百貨店催事が立て込んでいたので
何度もメールや電話でお許しいただきたい!とお断りさせていただいたのですが、いつもなんでも対応してくれたのに。あの人が断った?!
相手は晴天の霹靂です。
いつも言われたことを全てこなし、いい顔をしている僕の対応の裏返しで もし自分の願いが通らなかった時には怒り、がっかりが最高潮になる。
どこにもぶつけられないので。もう僕は言われるのを聞くのみです。
少しさかのぼって
これは高校生の時の話、
僕は綿貫という名前なので席はいつも一番後ろ。窓際で最高のポジションなんですよ。
工業高校でして、このクラスに女の子が一人だけいました。僕の目の前の席でした。
僕はシャイな性格で学校で女の子と話すことはなかったんですが
当時は電話連絡網で学校のお知らせとかはその女の子から連絡がくるという状況で唯一話すのはその程度。
女の子は無口なのか、周りが男しかいないのでしゃべらないのかわかりませんでしたが
半年たったある日、学校を辞めました。
たしかにそうなるわな。それは感じていました。
そして2年経ったある日、その女の子から電話がきました。
高校中退した後、アルバイト生活をしているということでした。
わざわざ昔のことを思うのですから、何か言いたいことがあれば聞いてあげようと思って
学校近くのスーパーの駐車場で会ったのです。
彼女は白い原付きバイクに乗ってきて、やや社会人に足を突っ込んでますよ。という雰囲気。
自販機でジュースを買って 石段に座りながら話し始めました。
今のアルバイトのこと、当時学校で馴染めなかったこと。いろいろ聞きました。
その日はまた会いましょうっていって別れたのですが
その後、彼女は僕に好意を持ってくれたのを知り、僕はそういう気持ちでないので結局その彼女に自分に気持ちはないですよ。とお話をして傷つけてしまいます。
話が現在に戻りまして
20年以上経っても同じことをしてるなと、自分自身ハッとしました。なんにも変わってないじゃん。
好意でする行動に線引きがヘタで結局人を傷つけちゃう。
大人にならなくちゃな。
僕はもう経営者なんだから、このあたりを自覚して従業員を守り、的確に事業を進めていかなければ。
過去から学べ か。
実体験を深く心に刻もう。
文/写真・綿貫陽介