仕事は暮らしという考え方。
これから進むべき方向の話を一つ。
今や日本で縫製業をするとなかなか儲からない仕事。
仲間内でも今年中に1件の廃業、1件の従業員全解雇の報告を受けました。
収益を出して持続可能な産業にするためには、そして若手職人を雇用するには?
すぐに思い浮かんだのは地元山梨県に限らず県外、海外の求職者がこの地へ移住することができるようにシェアハウスを準備すること。
山梨は空き家がかなり多くて問題になっていて、このスタジオ周辺にも数件あります。
ここを上手に利用して見習いの職人さんやwafuの理念に共感がもてる方を雇用したいと思っています。
暮らしがあって仕事ができる。
安心した健全な気持ちでないと「いいもの」が作れないと思いますし、
知らない土地で暮らす心配や家賃の問題も大きいと考えました。
一軒家を購入してそれぞれ別々の部屋でシェアします。
家賃も相場の1/4程度で抑えられますし、家電も用意してシェアして使えるようにします。
小さな会社ができることとしては最大限のことをしてみて 今後どうなるか。
地方から移住する方のスタートアップになればいいと思いますし、
僕たちの仕事を深く知るきっかけにもなるかと願っています。
文/写真・綿貫陽介