イイモノをつくるには隣の席の人が必要だ。
僕の隣に席をおくパタンナーの手塚さん。
毎朝、ローソンでコーヒーのでかいやつを買って昼前くらいまでひらた~く飲んでる。
午後になるとデスクの引き出しを開けてお菓子をちょこちょこくれる。
手塚さんがうちに来てもうすぐ一年になる。
今まで僕がデザインとパターン作りをしていたがパターンの部分を一任できるほどの信頼が今ある。
文化服装学院を出て都内でアパレル会社に就職した。
その時からパターンの仕事についていて退社後山梨の高級ニットの会社に就職した。
地方のことはよくわからないが山梨ではデザインからパターンまで一貫して行っているところはほぼない。
ましてはパターンを引かせてくれる会社は僕自身wafuを含め1.2社しか知らない。
その高級ニット会社がお店をたたむことになり、わたぬき服装に入社したという経緯です。
パターンは洋服の設計図です。とても重要。
縫製の現場ではこの仕様では縫えない、縫い代が足りない。などパターンとの相違が必ずある。
生地よって裁断中に伸びるのも縮むものも何ミリ単位で生地を触り、見ながら調整するんだ。
これは経験がないといい仕事ができない。いい服って簡単には作れないですよ。
今はパターンの一部は完全にまかせている。作業クオリティが一年前とは比べ物にならないくらいに上がって、
僕は別の仕事にも集中できるようになったからだ。
最近はもっとこだわっちゃってる。洋服作りにこだわっちゃってる。仕様とか生地の品質とかも上等なものに。
安価な服がいたるところにある世の中で逆行しているようだがその高度な技術を残すこと、
多くの職人を育てることが僕の生涯の使命だから 世間の方々にもっと伝わるように発信していく。
もしあと2年続けられたら面白いことを計画している。それまで立ち止まらずやるのみ。
PS 手塚さん、健康に気をつけてこの前の野菜ジュース全部飲んでくれ。
文/写真・綿貫陽介