たまには毒をはかせてくれ。
僕は最近、異業種も含めいろんな方々に会うようにしている。
確かに時間がない、いつもの仕事のルーティーンが崩れるし、その分夜間作業をすることになるのだが
得るものの方がはるか多い。
つい最近までは外出してたら一日の上がりがないし僕が稼がなきゃ と必死だったが 視点をかえたんだ。
いつもアンテナを張っているせいか会社の代表者同志のトークになるとwafuに活かせることがどんどんでてくる。
帰り際になると、もっとこうしなきゃって気になってすぐに行動しちゃう。
今日も、以前知り合った雑貨メーカーさんが大阪からふらっと寄ってくれて、地元の有名なニット工場さんも見学に来て下さった。
小林メリヤスさんと言います。そのメーカーさんはオーガニックコットンなどのベビー服を展開されていて
同じく天然繊維多く取り扱うwafuとも接点となったわけです。
お互いの工場に行って話をして本当に建設的な意見交換をしました。そして共通の課題もあります。
ミシン屋さん高齢化問題。
僕は以前ミシンを修理、設置してくれるミシン屋さんにwafuでの雇用の話をいたしました。
70歳になりますがこれほどの腕と知識を持った方はいないと思ったので。
お弟子を募集してwafuの社員として一緒に仕事し経験を積ませようと考えたのです。
でも断られちゃいました。
一人の方がいいようです。
今度、もしこの方がいなくなったらどうなるんだろうと。
縫製業も今後10年以内には今の半分以下なってしまうかなと思います。
担い手不足&儲からないので。
即急に業界も巻き込んで解決していかなきゃならないと課題だと考えます。
それと何人かのアパレル関係者さんとお話するんですが
今はメーカーや販売員も ごめんなさい。縫製の良しあしが分からないんですね。
生地のよさや計算したデザインも。
簡単な作り方をしても手間をかけた作り方をしても分かんない。
どのくらい時間と手間がかかるかも知らない。
えっ、この生地は衣類にするとほつれてダメになっちゃう生地なのに
この人、知らず服にして売ろうとしてた。もう自分用に作っちゃてるって。
もうメーカーさんや売り手側もプロじゃない。只の素人だ。こりゃ。
よく何十年も商売やってんな。
ファストファションに囲まれて細胞が破壊されたのか。元々持ち合わせてなかったか。
多分、後者だろう。
たまたまそんな人達に出会ったのかもしれません。
でも、仕様にこだわった服は高価で 手に取ってそれはこうで、そういう理由で時間がかかるんだって教えてくれる人もあまりいない。
今後僕達、職人上がりの人間やいわゆる、「わかる人たち」が活躍できるような環境を整えるのも品質を保つ上で必要なのかも。
ほんと、突っ込みたくなる場面が多い。内心 僕達随分安くみられてんなーって 感じる。簡単に言うけどモノ作りは簡単じゃない。
今日はこれくらいにします。
明日も仕事で出張っす。土日休みとか関係ないっす。
なので問い合わせメール返信遅くなるよー。
文/写真・綿貫陽介