細胞レベルで進化する、使えるものは何でも使え!
岐阜県から縫製を習いに移住したヤナセの影響か、急に会社の幅が広がったように感じる。
男性というのが僕も接しやすく頼みやすいからだと思う。
縫製屋のカフェプロジェクトも一気に加速した。
明日、キッチンを使いやすいようにDIYする計画だが一緒に手伝うという事でこれまた助かる。
今まで、自分が自分が とやらなければならない事が多すぎてなかなか思うように進まなかったのかもしれない。
今日は12名分の食事を僕とヤナセで作り、スタッフ一緒に昼食とった。
同じ釜の飯を食う。これがしたかった。
ヤナセの作る名古屋の赤から鍋と綿貫特製コールスローサラダである。
なかなかいける味だ、うん。
縫製職人としてまだまだなヤナセだがその分、教えがいがある。
男性を教えるのは以前、障害者支援学校で実習でこのスタジオを使ってもらった時以来だ。
気の使い方が女性を教えるのとは異なるのを実感した。
今日教えたのは手の使い方、感覚だ。
「使えるものは何でも使え!」の精神。
ミシンは踏むと進んでいく、手の感覚でクネクネ曲がらないようにコントロールする。曲がらない要素を多く作る事。
すると縫うスピードが早くなり綺麗に仕上がるというわけ。
中指を縫い端の位置に置きわずかな曲がりを察知する。左手は親指と人差し指でおさえながら布地に対し3点でささえる。
少しづつだが実践しているようだ。
以前は、お直し屋さんで仕事をしていた為か、変な手くせがついているみたいな印象を受ける
一日、一日 わずかでも縫製屋の手になってくれたらいいと思う。
体が覚えていくんだ。時間意識しながら効率のよい動きになっていく。
文・綿貫陽介