洋服のできるまで―無から有を。wafuの洋服デザインの中核に迫る
wafuの洋服のデザインを考えているのは、
綿貫社長です。
「女性に着てほしい」デザインを形にしているそうです。
綿貫社長がデザインを考えて、
それをwafuスタッフのパターン(デザインを描き起こすこと)担当と相談し、
紙にデザインを描き起こしていきます。
社長がデザインを思いつく瞬間はさまざまで、
デスクについているときだけとは限りません。
デザインに関するアンテナは常に張っているそうです。
自宅でファッションの本をみたり、街中の服をみかけるとき。
使用する生地や縫い方も併せて考えます。
生地や縫い方の知識がないとできないことです。
今まで頭に入っている膨大な量のデザインに、
別のデザインを足したり、あるいは引いたりして、
新しい洋服をイメージしていきます。
そのイメージに制限はありません。
お客様を想って服を作るという姿勢を忘れなければ、
その発想は自由でいい、というところが、
服のデザインのいいところ、と綿貫社長は語ります。
思いついたデザインは即描くそうです。
適当な紙がないときは、レシートの裏に書くことも。
常にペンを持ち歩いていて、数本なくしてしまったそうです。
綿貫社長のお気に入りはワンピース。
1枚でその日の装いがほぼ完成するというシンプルなところが良い、と。
綿貫社長が特に好きなデザインは、
wafu商品番号「A13-○」シリーズと「A19-○」シリーズ。
スカートにタックやギャザーが入ったデザインが、
ワンピースの魅力を引き立てると、このデザインが気に入っているそうです。
なにもないところに、服として実を結ばせるための
「イメージ」「デザイン」という種を作る。
服の旅の出発点。
次回も、綿貫社長が服をデザインする際の様子を
深く探っていこうと思います。
文と写真・笠原里紗