自立と支援。

僕達は洋服を仕立てています。

お仕立てした洋服をお客様へお届けして生業とさせていただいております。

 

先日のコラムに引き続き、今日は障害者支援学校へ行き、実際に生徒さん達へ会いに行きました。

 

今日メールでのオーダー等のお問合せいただいたお客様、ご返信が遅れ申し訳ございませんでした!

話は戻させていただきまして、まず、第一印象は 生徒はみんな元気!  挨拶がしっかりできる! です。

社会自立を目標としている為、基本の挨拶は常に指導しているのではないでしょうか。

先生方も通常授業の他に実際の仕事場を意識しながら農業や食品加工、清掃など行い業界用語も使いながら教えていきます。

自分の力で生きていく、自立するということを十代で感じ、実行をしていくんです。

素晴らしいですよ。

 

僕は十代を振り返れば選択肢が多くあるような気がして、迷い、棚上げし、自立なんて考えもしなかった。

彼らは仕事をしたいと言う。お金というより社会的自立が一番というような感じがした。

そう、彼らはその部分じゃ真っすぐ肝がすわっている。

 

今月の6月28日にこの綿貫服装で実習をする男の子がパンを作る授業をしていた。

そのパンを買えるのだそうで、帰りにスタッフ全員分買って生徒達が作った野菜も買って

生徒達の作るアイスティーを飲んで。

買うことが嬉しくなった。いい買い物をしたと心から思った。

 

この感覚はなんでしょう。 わかりません。

ただ、程よい高揚感を全身で感じ、スタジオで待ってるスタッフにも食べてもらいたいと思った。

 

 

このコラムを書きながら、僕達の作る服もこうであることが望ましい。買い物の真髄のような気がした。

その境地まで行くには相当な何かが必要だと思う。一生かけて見つけることかもしれない。

ただそう感じれただけでも、価値のある時間を過ごさせていただいたと思う。

 
 
文・綿貫陽介

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