山梨のドラッカー

今年も始まりましたね、製作の機会を頂けることでミシンを踏み続けることができます。

本当に感謝いたしております。

まだ半人前の見習い者もおりますが、技術を教えながら運営させていただいております。

そんなことも出来るのも、お洋服を購入してくださったからに他なりません。

ありがとうございます。

 

コラムを書いておりますとガチャっとドアの開く音が・・・

知恵の神様 川手さんです。

川手さんはアパレル工業組合の元理事長です。

先代からの付き合いで仕事のことはもちろん、冠婚葬祭のマナーに至るまで

いろんなことを教えてくれます。

あ、明けましておめでとうございます! ってなことから始まり

なにやら持っています。

 

綿貫くんのやろうとしている事例があるから と

日経新聞とネット新聞をプリントアウトして持ってきてくれました。

マーカーで線を引いてくれて何枚も。

川手さんは分析家で縫製業の進むべき道を一緒に話をしました。

その中でこんなことが印象に残りました。

「大手海外製の安価衣料の業績が10%上がれば、僕ら国内縫製企業はまた数百社倒産するだろう。」

そうか、買い手の気持ちになれば安い方がいいに決まってるけど

縫製工場の首を絞めてるような感じになるのか。

衣料品の全体の業績が伸びるだけではダメなんだ。

僕ら国内の縫製組ががんばんなきゃ。

 

川手さんは心臓が三分の一ない。

生死の境をさまよった人だ。

川手さんは言う、今はおまけの人生だと。

僕はおまけがありがたい。 相談できる人がいなかったから。

見返りを求めない姿勢がかっこよく、こうなりたいと思う。

ん、なんかこの新聞をみてると川手さんに似てるな。

 

文・綿貫陽介

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