新しい試み。
昨日のことです。
山梨県職員の方と左足に障害をかかえた女性がお見えになりました。
私より人生の先輩になりますが縫製を独学でやられていて
2年後に開かれる障害者技能競技大会に出場したいとのこと。
仕事の合間でいいのでその技術指導をしてほしいとのことでした。
僕は引き受けました。
彼女は40年程度の経験がありますから僕の方が教えられるかもしれません。
でもきっとお互いプラスになるはずだと思います。
障害者の技能大会があることも知らなかったですし、こんなに一生懸命な方をみると協力したくなるのが
僕の性分です。
このことをきっかけに障害者に対してもっと身近に感じることができるだろうし、
ハンデがあっても努力次第で成し遂げられることを証明する。その手助けができれば僕達の喜びにもなると思います。
先代の時代は、師匠に弟子入りし目で見て覚えて、習って、技術をぬすむというのでしょうか、
そういう時代でした。
それでも体得するまでには時間がかかります。
先代も言ってたんですが、作る方法は何通りもあります、その中で自分がいい方法を選択してやればいいんです。
綺麗であればそれが正解とのこと。
何通りも試した人しか分からない領域です。
頭が上がりません。
文・綿貫陽介