ヤンキーさんが年をとってもヤンキーさんな訳
昔、暴走族だったり、やんちゃをしていた人が今も同じような恰好でいる理由は
その時代が人生一番輝いていて、憧れて、忘れられないということがあるらしい。
それ以上なものがないからそこでスタイルが止まっているらしい。
僕を振り返ってみると、リネンパンツに白いシャツというスタイル。
この仕事をする前はジーパンにTシャツ。そんなに変わってないが無地しか着ていない。
だからかもしれないが作品は無地が多い。
普遍的なものを好む傾向があり、白のTシャツは4枚同じものをローテーションしている。
スタッフのみんな、ちゃんと4枚もあって洗濯しているから安心してくれ。
親しい方が僕達の仕事を「尊い」と言っていた。
その真意は聞かなかったが、やり手が無い産業をやりがいのある仕事に変えていこうという事を僕は考えている。
その為、あえて何も知らない素人の方を正社員として迎え、今は基礎の復習を毎日している。
急がば回れ。である。
縫製はあるレベルまで達すると、ワクワクするほど面白くなる。
ここ部分はこう縫って、こっちの方が綺麗に仕上がるけど裏の見た目がよくないなとか。
頭で計算ができるようになってからは型紙もフリーハンドで引けるようになる。
wafuではれっきとしたパタンナーはいない。縫製職人の知恵と経験から成り立っている。
元々縫製職人がパターンを引くと道具も頭に浮かぶ。このアタッチメントに取り換えて縫えば綺麗にいくな とか。
なのですごく効率がいい。
ヘビーユーザーさんは知っての通り、wafuでは平日毎日のように新しいものアップしています。
それは毎日パターンを引いて縫製もしているとうことで
こんなことを一日でやるっていうのも業界じゃ聞かないです。
さらにはサイズオーダーにも応えちゃう。
特別なお店でありたいと願うがゆえ、人がやらないことをしていきます。
憧れと思えるスタイルを常にご提案できればこれ幸いでございます。
文・綿貫陽介