時間をかけたオーダーからみえたこと。
一ヶ月かかりました。
パターンから寸法と仕様を考え一から作ったスラックスです。
間違いなく今までで一番時間を費やした作品になります。
このパンツは男性ものです。大変凝った作りになっておりまして
今回、お世話になっている方に特別に依頼を受けまして製作致しました。
これは、先代がいなければ完成できなかったと思います。
先代は元々紳士ものから修行していたので知識がすごいです。
この製作でよく考えたことはモノの価値です。
構想も含め、多くの時間を費やしてしまったのですが
一見、量販店で売っているスラックスと見分けがつかないと思います。
凝っているのは内側ですから。
それと多くの手仕事も。
以前で東京でデザイナーさんと対談をした際に
「考える時間も含めての値段になっています。」と言っていたのを思い出しました。
デザイナーさんが全面のブランドというのはそれなりの値段しますよね。
私にはなかなかできないぁというのが正直なところです。
それは経営者とてダメなんでしょうが・・
当店は自分達で作って販売もしていますから中間マージンが無い分、値段を抑えられるという部分はあります。
小さい会社なんで人件費が主になっていきます。
教える方、教わる方も真剣でないとうまくいきません。
今、本当にスタッフみんな一所懸命やっているなと思います。
私はそれを価値にして、wafuの服がお客様のステータスになるよう努力してくこと。
これが私の責任ですね。
文・綿貫陽介