アパレルの未来のために。
刺し身はポン酢で食べたい派の綿貫です。
ポン酢とわさびが出会った瞬間を今でも忘れません。シンパシーを感じる方はDMください。
えーと、NHKのクローズアップ現代で
アパレル業界最大の課題は、世界で年間約14億点が売れ残って余るという番組をみて
いろんな業者があることを知りました。(約30億点が流通量なので半分は余ってるということ。一年間にですよ。)
メーカーから売れ残りを安く買って9割引!として売る会社。
メーカーも海外に服作りを依頼しているのでロットを多くしなければいけないのでどうしても売れ残る。
約8ヶ月前に発注するので気温、天候によっても売れ行きが変化するので読めないところもあります。
イギリスの有名ブランド バーバリー では過去に42億円分を焼却処分したと公表したのですが波紋を呼びました。
ブランドイメージもあるので安く売るくらいなら燃やしちゃう。
そんなシビアな世界っす。
うちは小さいアパレル会社なので一型数着しか作りませんというか作ることにしてます。
僕たちがこれいい!っていう作品があっても伝え方下手なのでそのアイテムが売れるかどうかは未知です。
wafuヘビーユーザーはご存知の通り、平日はほぼ新作をアップしています。
数こなして、お客様動向をみながら需要と供給のバランスをとっています。
中には昨晩の注文を翌日仕上げてお届けするといったクイックな仕立てでできるだけ過剰在庫をなくしています。
アパレルの売れ残りは一つの島ができるくらい今環境に及ぼす悪影響を懸念されています。
僕がコットンとポリ素材をやめるといいだしてリネンとウール素材に切り替えたのは土に還りやすい素材なのと
それぞれ100%のものは比較的高価なのでGUやZARAさんみたく大衆向けではないですし、
この素材や仕立てが好きな人向けなのでドドドって売れるわけではないですがアパレルの負の部分を最小限に抑えて未来につづく持続可能性を追求できたらいいと思っています。
これは僕たちは縫製業だから出来ることであって、この縫製業の中でデザイナー、パタンナー、販売部門が整って始めて出来ることです。
どれか一つもかけてはダメで今現在ではこの流れを組むことが最良だと考えています。
若手職人を育てながらこれからのアパレルの未来のために行動するのみ!
文/写真・綿貫陽介