世の中には、面倒な人がいます。
「寒い」と言ったかと思えば、
「暑い」と言い出す。
「温かくして」とお願いした直後に、
「蒸れるんですけど」と文句を言う。
まったく、付き合いきれません。
……ええ、私たち自身のことです。
でも、仕方がないんです。
人間の体は、そういうふうにできているんですから。
だったら、服のほうに少し頑張ってもらいましょう。
そこでご紹介したいのが、リネン100%のダブルガーゼストール。
着る人のわがままには、できるだけ寛容でありたい。
そんなwafu.の一枚です。
このストールの魅力は、ふんわりとした柔らかさと、リネンならではの機能性。
ガーゼ生地を二重に重ねることで、その間に空気の層が生まれます。
この空気の層が、体温で温まった空気を逃がしにくくしてくれるのです。
さらに、リネンは湿気を吸収し、発散するのが得意な素材。
温かさが欲しいときには、ふんわり巻いて。
室内で少し暑くなったら、ゆるめたり、肩に掛けたり。
冬はもちろん、夏の冷房対策にも。
外は寒いのに電車は暑い。
電車を降りたら、また寒い。
協調性がない気まぐれな気温にも、
巻き方ひとつで付き合っていけます。
そして、このストールには、もうひとつ大きな魅力があります。
それは、シワです。
普通なら少々気になるところですが、このストールの場合はむしろ歓迎してください。
甘めに織り上げたリネンのダブルガーゼは、お洗濯すると、くしゅっとした自然な表情が生まれます。
この無造作な風合いが愛らしい。
首にぐるりと巻けば、柔らかなボリュームが顔まわりを包み、肩にさらりと掛ければ、装いに自然な奥行きが生まれます。
左右の長さをきっちり揃えなくてもいい。
シワを伸ばそうと頑張らなくてもいい。
少し無造作なくらいが、かえって格好いい。
シワを伸ばさず、むしろ楽しむ。
もちろん、気楽に使えるからといって、つくりまで気楽に済ませたわけではありません。
ご覧いただきたいのは、両端に並ぶフリンジです。
一本一本、手でほぐし、束ねて、結ぶ。
地道で、細かくて、なかなか根気のいる仕事です。
華やかな技術ではないかもしれません。
しかし、こういう仕事にこそ、つくり手の姿勢が現れると思うのです。
手で結ばれたフリンジは、端の始末としての役割を持ちながら、ストールそのものの表情にもなっています。
巻いたときに、ふわりと揺れる。
肩に掛けたときに、さりげなく垂れる。
とても小さな部分ですが、これがあるのとないのとでは、佇まいが違います。
こういう細部に気づいてしまうのも、大人の困ったところです。
一度気づくと、なかなか見過ごせなくなるんですよね。
さて、使い道もなかなか豊富です。
首に巻いて、肩に掛けて、少し肌寒いときにはひざ掛けに。
旅先の移動中や、冷房の効いたオフィスでも頼りになる存在です。
小物というのは、実に働き者です。
それに比べて私たちは、できることなら少し休みたい。
だからこそ、こういう頼れる一枚があると嬉しい。
見た目が気に入って、使ってみたら心地よくて。
洗うたびに変わっていく布の表情も、いつしか楽しみになって。
気がつけば、出かけるときに自然と手が伸びている。
そんなふうに、特別な日のためではなく、何でもない毎日の中で親しんでいただきたいストールです。
寒い日もあれば、暑い日もある。
気分のいい日もあれば、なんだか調子の出ない日だってあります。
人間ですもの。
少しくらいシワがあったっていい。
少しくらい無造作だっていい。
心地よく、自分らしく過ごせたら、それで十分。
そんな大人の余裕を、ふんわりと首元に。
季節のご機嫌は変えられなくても、
自分のご機嫌くらいは、自分で取っていきたいものです。
wafu.のリネンWガーゼストール。
どうぞ、気負わず、気ままに、末永くお楽しみください。
※以前販売した作品とネームの位置が異なります。生地を挟むようにサイドについております。
※ご注文をお受けしてからお仕立てしておりますので3週間~5週間ほどお時間をいただきます。
何卒ご理解をお願い致します。