スウェーデン軍のモーターサイクルジャケット。
まず、この名前からして強そうです。
その機能美は確かに格好いいのですが、
大人が日常の街角で着るには、少しばかり「野戦み」が強すぎることがあります。
少なくとも、近所のスーパーに牛乳を買いに行くための服には聞こえません。
でも、その武骨なデザインには、どうにも惹かれるものがあります。
しかし、その雰囲気を丸ごと日常に持ち込むには、少々気合いが必要です。
牛乳を買うだけなのに、なぜか出征前のような心持ちになってしまう。
そこでwafu.は考えました。
この格好よさを残したまま、もっと気軽に着られないだろうか。
足すのではなく、引いてみよう。
あれを引いて、これを引いて。
もう少し引いてみる。
普通なら、そろそろ不安になって何か足したくなるところです。
ところが、面白いのはここから。
削ぎ落としていくほど、ジャケットの輪郭がはっきりしてくる。
こうして出来上がったのが、今回のリネンデニムジャケットです。
モーターサイクルジャケットのようでもあり、
ライダースのようでもあり、どこかPコートのようでもある。
一着でここまで多重人格なジャケットは、なかなかお目にかかれません。
特徴的なのは、右側に寄せて留めるアシンメトリーなフロントデザインです。
前をバサッと開けて羽織れば、Pコートのような上品な顔つきに。
上までしっかりとボタンを留めれば、
ライダースやモーターサイクルジャケット本来のストイックで
無骨な表情へと劇的に変化します。
きちんと着てもいいし、少し着崩してもいい。
その日の気分に合わせて、ジャケットの表情を変えられるわけです。
ミリタリーアウターといえば「重くて硬い修行のような着心地」が相場ですが、
この生地は拍子抜けするほど軽く、最初からしなやか。
たっぷりとゆとりを持たせたドロップショルダーでありながら、
肩が張らずにストンと美しく落ちてくれます。
この柔らかい落ち感のおかげで、男性が着れば
大人の余裕漂うモダンなワークスタイルに。
女性がバサッと大きめに羽織れば、身体が泳いで華奢さが際立つ、
なんとも愛らしいシルエットが生まれます。
袖口をくるくると無造作に捲り上げれば、
さらにこなれた抜け感が漂いますよ。
メンズライクな服を着ることと、
男っぽく見せることは、必ずしも同じではありません。
大きめのシルエットをさらりと着る。
その余裕こそ、大人ならではの楽しみ方ではないでしょうか。
汗ばむ日も風が抜けて快適で、
洗ってもすぐに乾くという実務能力の高さもリネン混ならでは。
着込むほどにインディゴの色落ちやアタリが育ち、
ヴィンテージのような風格を増していきます
元をたどれば、軍用のモーターサイクルジャケット。
しかし、これを着るためにバイクの免許を取る必要も、
勇ましく振る舞う必要もありません。
好きなシャツを合わせて、
好きなパンツを穿いて、
いつもの街へ出かける。
ただ、それだけ。
強そうな服を、気負わず着る。
それができる大人って、なんだか格好よくないですか。
引いて、引いて、最後に残ったもの。
それは、服を着る楽しさを知っている人のための、
少し余裕のあるジャケットでした。
※「ダークインディゴ」はインディゴ染めの特性上、色落ち・色移りが発生します。最初は単品での洗濯を推奨します。また、白や淡色の衣類とのコーディネートにはご注意ください。
(「ナチュラル」は色移りの心配はありません)
またリネンデニムの特性上、お洗濯の環境によって2cm~4cmほどの縮む場合がございます。
※ご注文をお受けしてからお仕立てしておりますので3週間~5週間ほどお時間をいただきます。
何卒ご理解をお願い致します。