「普通のTシャツ」が急に似合わなくなってからが、本当の大人の服選びの始まりなのかもしれません。
若い頃は、Tシャツにジーンズだけで、それなりに絵になっていた気がします。
それがどうでしょう。
大人になったある日、鏡の前で同じ格好をしてみると、そこに映るのはお洒落なミニマリストではなく、なんだか「体操服を着た疲れ気味の私」。
Tシャツという服は、年齢を重ねると急に牙を剥く、意外と獰猛なアイテムです。
この「大人になるとTシャツが似合わなくなる問題」に、誰よりも早く、そして最も真剣に危機感を抱いていた人物がいます。
wafu.の実店舗「CIP」で、日々何人ものお客様の体型やリアルな服の悩みに触れ続けている、よしこ店長です。
彼女が現場の臨床データをもとに、「大人が堂々と、機嫌よく街へ出られるTシャツを」と発案したのが、この『よしT』。
大人のTシャツ難民を救うために作った、ちょっとずるい嘘みたいなTシャツです。
まず、よしこ店長が仕掛けたのは、思い切った「アンバランスさ」でした。
身幅は、これでもかというくらい贅沢に、たっぷりと広く取られています。
普通なら「そんなに横に広げたら、太って見えるんじゃないの?」と不安になりますよね。
そこを、wafu.で最も薄くて軽やかな「雅亜麻」が鮮やかに解決します。
生地が空気のように薄く、しなやかなため、広い身幅が横に突っ張ることなく、肩のラインに沿ってトロリと滑り落ちてくれるのです。
動くたびに体にまとわりつかず、美しい縦のドレープ(落ち感)となって、お腹周りの現実を優雅に隠蔽してくれます。
そして、この広い身幅に対する、驚くほどコンパクトな「短い着丈」の組み合わせ。
ここによしこ店長の執念が詰まっています。
着丈を思い切って短くしたことで、ワイドパンツやボリュームのあるロングスカートと合わせても、上半身がコンパクトに引き締まり、脚がすっと長く見えるのです。
小柄な「ミニ子さん」が着ても服に着られている感がなく、高身長さんが着ても間伸びしない。
まさに「何でも来い」の、驚くほどボトムスを選ばない最優秀シルエットが完成しました。
さらに、袖口がガバッと広めに作られているのも憎い演出です。
二の腕のいちばん見せたくない部分はしっかり隠しつつ、広い袖口のコントラストで手首のラインをほっそりと見せてくれる。
何より、歩くたびにこの広い袖口から、そしてたっぷりと取った身幅の裾から、風がビュービューと体を通り抜けていきます。
お洒落をしているはずなのに、体感はまるで「日陰のベンチで涼んでいる」かのような心地よさです。
色は、都会的でクールな「銀鼠」、肌に優しく馴染むお洒落な「榛色(はしばみいろ)」、そして全体をぐっと引き締める「黒」。
カジュアルなはずのTシャツなのに、雅亜麻の細かなシワと上品な光沢のおかげで、ブラウスのような知性が漂います。
「今日、着るものがない」とクローゼットの前で立ちすくむ夏の日。
まずはこの『よしT』を頭からすぽんと被って、お好きなボトムスを合わせてみてください。
大人であることを味方につけた、最高に格好よくて涼しい夏のベーシックが、そこに完成しています。
※ご注文をお受けしてからお仕立てしておりますので3週間~5週間ほどお時間をいただきます。
何卒ご理解をお願い致します。