「チャイナシャツ」と聞くと、人はどうしても身構えます。
「私が着たら、中華街の達人みたいにならないか」
「すれ違いざまに、アチョーとか言われないだろうか」
わかります。その自意識、とても正しい。
しかし、このシャツを前にして、その警戒心はきれいさっぱり吹き飛びます。
「なんだか異様に格好いいぞ……?」と、
思わず二度見することになるはずです。
秘密は、この「ピンチェック」という生地の生真面目さにあります。
遠目には、英国紳士が着ていそうな品のある杢グレー。
近づいて初めて、極小の白と濃色の糸がちまちまと規則正しく並んでいるのがわかる。
この知的でトラッドな生地をあてがった瞬間、
チャイナ服特有の「衣装っぽさ」が完全に消滅しました。
残ったのは、ただただ洒落た、見たこともない大人のデイリーウェアです。
そして、胸元のボタンを見てください。
これ、既製品を縫い付けたんじゃありません。
wafu.の職人が、同じピンチェックの紐を指先で一本ずつ、
ちまちまと、ギュッギュッと結び上げて作った本物の「手結びボタン」です。
効率化が叫ばれるこの令和の時代に、なんという執念の手仕事でしょうか。
平べったいプラスチックボタンが逆立ちしても出せない、このぽっこりとした立体感。
胸元に小さな彫刻が並んでいるようなものです。
指で触るたび、ちょっと誇らしい気持ちになります。
シルエットは、身体のラインを一切拾わない潔いボックス型。
袖口にはスリットが入っているので、
くるりとひと捲りすれば、手首が覗いて軽やかな色気が漂います。
ボタンをきっちり留めて、知的な文化人気取りで歩くもよし。
そして何より最高なのが、前をバサッと全開にして「ジャケット代わりに羽織る」着こなしです。
風をはらんで裾が揺れる姿は、カーディガンでは絶対に手に入らない大人の迫力があります。
しかもこれ、男女兼用の設計です。
男性が着れば無骨で知的なワークジャケットになり、
女性が着れば肩がふっと落ちて、思わず目を奪われるほど格好いい。
家族やパートナーと「今日どっちが着るか」で小競り合いが起きても、当方は一切の責任を負いかねます。
洗うたびにくったりと柔らかく育っていく、40番手リネンの頼もしさを実感していただけます。
普通の服にはもう飽きた。
でも、奇抜な服で悪目立ちしたくもない。
そんな大人のワガママを、最高に痛快なユーモアで解決する一着です。
※ご注文をお受けしてからお仕立てしておりますので3週間~5週間ほどお時間をいただきます。
何卒ご理解をお願い致します。