チャイナシャツ、という響きを耳にしたとき、
私たちの脳内には一瞬、いくつかの戸惑いがよぎります。
「お洒落なのは分かるけど、私が着たら
カンフー映画のようになってしまわないだろうか」
あるいは「個性が強すぎて浮いてしまうのではないか」
そんな大人のささやかな警戒心を、
wafu.はデザインと素材の力で、鮮やかに、
そして心地よく裏切ってみせました。
新しく仕立てたのは、梨地リネンで織り上げた、
その名もズバリ「チャイナシャツ」です。
まず、胸元に整然と並ぶ5つのボタンに、
ぐっと視線を近づけてみてください。
これは、wafu.の職人が紐を一本ずつ、
丁寧に手で結び上げて作った本物のチャイナボタンです。
機械による大量生産のプラスチックボタンには
逆立ちしても真似できない、圧倒的な立体感と、
彫刻的な美しさがこの胸元に宿っています。
「それなら、やっぱり主張が強いのでは?」
いいえ、ここからがリネン梨地の魔法です。
表面に細かなシボを持つこの生地は、
重力に従ってトロンと下に流れる、
極上の落ち感を持っています。
この素材のおかげで、チャイナシャツ特有の角や
突っ張り感がすべて消え去り、驚くほど現代的で、
洗練されたモダンなシャツへと昇華されています。
シルエットは、身体のラインをどこにも触れさせない、
確信犯的ゆったりボックスサイズ。
ボタンを上まで留めれば、首元が品よく引き締まった、
どこか高潔な知性が漂うブラウスとして。
そして、このシャツのもう一つの真骨頂が、
「前をバサッと全開にして羽織る」という着こなしです。
ジャケット代わりに羽織り、風をはらんで歩く姿。
上までボタンを留めて、マニッシュに佇む姿。
この服、じつは男女兼用の設計になっています。
男性が着れば、どこか異国のインテリジェンスを
感じさせる端正なワークシャツになり、
女性が肩を落として羽織れば、
思わずハッとするような、
計算されたラフさと大人の色気が際立つ。
肌に点と点で触れる梨地素材ですから、
長袖であっても衣服内は常にサラサラ、ドライ。
直射日光を遮りながら、
自分だけの涼しい木陰を身にまとって歩いているような快適さです。
袖口のカフスをくるりと捲り上げて、
手首を覗かせるだけでも、全体のバランスが見事に引き締まります。
普通のシャツやカーディガンには、もう飽きてしまった。
しかし、品格と涼しさは絶対に手放したくない。
そんな大人のわがままを、
胸元の小さな手仕事が力強く支えてくれます。
この夏、パートナーとクローゼットで
奪い合うことになるかもしれない、
最高にチャーミングな誘惑です。
※ご注文をお受けしてからお仕立てしておりますので4週間~5週間ほどお時間をいただきます。
何卒ご理解をお願い致します。