「袖をまくる」という何でもない動作が、
どうしてこうもエレガントに見えてしまうのか。
私たちは家事をしているはずなのに、
まるで舞台の上でドレスの袖を整えているかのような錯覚に陥るのです。
これまで、雅亜麻や40番手リネン、プレミアムリネンといった、
名だたる生地たちを渡り歩いてきた、wafu.の隠れた大人気者がいます。
その名も、「袖くしゅトップス」。
要するに、袖口に仕込まれたゴムが、
いい塩梅に腕元をくしゅっとさせてくれる、あの不朽の名作です。
そんな愛され続けるデザインが、
今回、いま最も贅沢な涼しさを誇る「梨地リネン」の衣をまとって、
満を持して帰ってきました。
夏にあえて長袖を着る。
一見すると、少しばかりストイックな選択に思えるかもしれません。
しかし、大人の夏には、直射日光を遮りたい日もあれば、
冷房の風から身を守りたい瞬間も多々あります。
何より、肌をむやみに露出するより、
上質な生地でゆったりと覆われているほうが、景色として圧倒的に美しい。
このトップスが本領を発揮するのは、
あなたが「よし」と腕をまくったその瞬間です。
袖口のゴムが、あなたの止めたい位置でピタッと、健気に、
それでいて優しくホールドしてくれます。
作業を終えてふと鏡を見たとき、
そこに映るのは、ただ腕をまくった生活感あふれる姿ではありません。
梨地リネン独特の、トロンとした落ち感によって生まれた、
優雅なたわみを持つ「ボリューム袖」の私です。
正面から見ると、体型をまったく拾わない余裕のシルエット。
それなのに、生地の凹凸が描く美しい陰影のおかげで、
不思議なほど縦のラインがすっきりと際立ちます。
チャコールが醸し出す、どこか都会的で芯のある表情。
ベージュが放つ、自然体でありながらも決して地味に沈まない豊かなニュアンス。
服に急かされない人間だけが持つ、心地いい静けさがあります。
過去のデザインの安心感に、
最新の「まとわりつかない梨地」という快適さが掛け合わさった一着。
一度この味を占めてしまうと、
もう普通の長袖には戻れなくなるかもしれません。
そんな、大人のための確信犯的な一着を、
どうぞあなたのクローゼットへ。
※ご注文をお受けしてからお仕立てしておりますので4週間~5週間ほどお時間をいただきます。
何卒ご理解をお願い致します。