服の下で起きている小さな事件なんていうのは、誰にも見えません。
しかし、本人にとってはかなり大事件です。
インナーは雑に選ぶと、日中じわじわ気になる。
きちんと選ぶと、一日が整う。
誰にも褒められないかもしれないけれど、自分だけは知っている。
「今日の私は内側からちゃんとしている」と。
こちらは、よしペチワンピース。
この作品の面白いところは、ただのペチワンピースでは終わらないこと。
よしタンクNEOの考え方と、ペチスカートの役割を一枚にまとめたような存在です。
つまり、上半身は脇まわりの汗対策を考えた仕様。
下半身は、ワンピースやスカートの下に重ねるペチとしての役割。
上下で別々に着るインナーの「あれ? 今どこで何が丸まってる?」という問題をを、
かなり穏やかにしてくれます。
大人の一日は、意外と内側で忙しいですよね。
駅まで急ぐ。
日差しを浴びる。
冷房の効いた室内へ入る。
また外に出る。
緊張する場面もある。
そしてふと、「脇、大丈夫かしら」という不安がよぎる。
よしペチワンピースは、大切なリネン服を気持ちよく着るための、内側の段取り係です。
汗取り用の受け皿として考えられた身頃の仕様が、脇まわりの不安をやわらげてくれます。
ペチワンピース型なので、胸元から裾までつながりがあり、重ねたときのもたつきも出にくい。
服の下でインナー同士が小競り合いを始めない。
これは地味なことかもしれませんが、無視もできません。
そして、何しろ見た目がきれいです。
アームホールまわりには、バイヤス仕様と2本ステッチ。
インナーだからといって、縁の始末をぼんやりさせていません。
見えにくい場所ほど、ちゃんとする。大人です。
こういう大人は、飲み会の会計も騒がず美しいはずです。
ウエストにはギャザーが入り、スカート部分はふわりと自然に広がり、身体の線を拾いません
ペチワンピースなのに、姿として成立しているところがこの作品の強さです。
wafu.で以前、40番手リネンで制作されましたが、
今回はリネンシャンブレーでお仕立てしました。
色は、ライトグレー、ベージュ、ネイビーの展開です。
単色の生地とは違い、濃淡のある表情が生まれます。
近くで見ると糸のニュアンスがあり、遠目には奥行きになる。
インナーでありながら、どこか“ワンピースとしての顔”がある。
うっかり部屋でこのまま過ごしていても、慌てなくて済みそうです。
万が一、玄関先に王族が来る予定の方は、羽織を一枚どうぞ。
夏の服選びは、外側だけでは決まりません。
どんなに素敵なワンピースでも、内側が落ち着かないと、気分は少しずつ削られていきます。
裾がずれる。
ウエストが重なる。
汗が気になる。
その小さな違和感たちは、声は小さいのにしつこい。
よしペチワンピースは、そこに対するwafu.らしい答えです。
華やかに主役を奪う服ではありません。
でも、主役の服が気持ちよく着られるように、裏側で仕事をする。
舞台でいえば、照明、音響、進行、全部わかっている舞台監督。
本人は前に出ないのに、その人がいると場が乱れない。
お気に入りのリネン服を、もっと安心して着るために。
暑い季節の“内側のそわそわ”を、少しでも減らすために。
そして、見えないところにもちゃんと美しさを持っていたい大人のために。
よしペチワンピース。
これは、肌に近い場所で働く、小さな実力者です。
※ご注文をお受けしてからお仕立てしておりますので4週間~5週間ほどお時間をいただきます。
何卒ご理解をお願い致します。