「ジャケットを着るほど偉くなりたいわけじゃないが、パジャマに見えるのも困る」。
そんな大人のワガママのために、この服は生まれました。
大人の日常着には、「威張りたくはないが、ちゃんとして見られたい」という、
なんとも面倒で切実な本音があります。
そのちょうどいい隙間に、すとんと落ちてきたのがこの服です。
これまでプレミアムリネンやシャンブレーなど、
wafu.の看板生地をいくつも渡り歩いてきた、いわば「生地の旅人」のような名作。
今回たどり着いたのは、細やかなピンチェックの40番手リネンでした。
遠くから見ると、杢グレーの無地。
近づくと、白と濃色の糸がちまちまと規則正しく並んでいる。
この「遠目には真面目、近くで見るとお茶目」な塩梅が、
大人の日常にちょうどいい奥行きを作ってくれます。
そして、この身も蓋もない商品名をご覧ください。
「首があきすぎないジャケット」。
語彙力が尽きたわけではありません。
本当にそこが一番の自慢なのです。
世のノーカラーは、油断するとすぐ首元を広げたがります。
その結果、靴紐を結ぶときや落としたペンを拾うとき、
無意識に胸元を手で押さえる「武士のような警戒姿勢」をとる羽目になる。
あれ、地味に疲れませんか。
この服は、首の開きをぐっとコンパクトに詰めました。
前かがみになっても、誰かに深々とお辞儀をしても、胸元は鉄壁です。
ボタンを全部留めれば、襟付きシャツに負けない清潔感が生まれます。
さらに、前立てのボタンを指でつまんでみてください。
職人が根巻きをして仕立てているため、ボタンが生地からピンと立っています。
朝の忙しい時間に、ボタンが寝そべって指から逃げていくあのイライラがありません。
指先がすっと入り、小気味よく留まる。
これだけで、一日のスタートの勝率は5割上がります。
両脇には、手がすっぽり入るポケットを完備。
鍵とスマホを突っ込んで、手ぶらでどこへでも行けます。
前を開けて風をはらませれば、カーディガンよりずっと品のある羽織りに。
ボタンを閉めれば、端正なリネントップスに。
着て、洗って、干す。
それを繰り返すうちに、リネンはあなたの身体のくせを覚えて、どんどん柔らかくなっていきます。
カーディガンとジャケットの間で、いちばん気楽で、いちばん頼りになる特等席をどうぞ。
※ご注文をお受けしてからお仕立てしておりますので3週間~5週間ほどお時間をいただきます。
何卒ご理解をお願い致します。