ある日、パタンナー手塚が一枚のデザイン画を見せてくれた
それはadidasのジャージのような絵に見えた
これは?というと
おもしろいかと思って、、
ウソだろ、手塚はそんなタイプじゃない。
adidasのパロディ服を提案するようなタイプじゃない。
どちらかというと、
緻密かつ繊細に仕事をする堅実タイプだと思っていた
それが遊びだしたのだ。
ぼくは一瞬戸惑ったが、これは手塚からぼくへのアプローチじゃないのか、、
野球に例えると、レフトからライトまで1人で守れます!
イチローより守備範囲が広いですよ手塚は。
なんなら自慢のレーザービームでバックホームまで投げましょうか?
と言うことに等しい。
一体このデザイン画に込められた意図はなんだ?
話を聞いた、、
すると、『adidasジャージを、リネンで作る。』
多くを、喋らず
ただそれだけだった。
御託はいい
はやく作らせろ。とでも言うのか。
いいだろう、いいだろう
どんなものか楽しみじゃないか。
数日後、、
一回でサンプルも作らずで仕上がってきた。
見事だった。
いきなりバックホームでアウトを食らった感じだ。
そして
ふわっと懐かしく…あの日を思い出した。
20代に着ていたadidasジャージを。
ぼくはEURのadidasを着ていた。
スケボーを片手にデニムパンツでコーデし
パチンコ屋の駐車場でスケボーに明け暮れたあの日を。
やんちゃを装い、かっこいい自分になりたかったあの黄昏時を。
そうか、手塚。
これを思いださせようとして、、
入念に作り込まれたパターンだったか。
すまない。
ぼくはあの時、スケーターボーイだった
スケーターボーイを歌ったアブリル・ラビィーンも気がつけば41歳。
「アブリルラビィーン現在」で検索した。
人は変わる
でもね
服の思い出は変わらない。
「思い」があるから服を愛せる。
ここまで読んでくれてありがとう
以上、意味とかないです。
ここから作品説明↓
3本ラインを表現するために
かんたんに縫い付けるのではなく、生地を展開し、タック技法を施しています
これがおもしろいの。
ヨレやすいリネンに地の目合わせを施し上手にタックをとりデザインにしちゃう。
ただの着るための服ではなくて、いい仕事と遊び心、そして、デザイナーの思い出を纏う
その名も
『ワディダス』
※ご注文をお受けしてからお仕立てしておりますので3週間~4週間ほどお時間をいただきます。
何卒ご理解をお願い致します。