コーディネートが難航する朝があります。
トップスは悪くない。パンツも悪くない。
なのに並べるとピンとこない。
そんな日の救世主が、このジレです。
一枚足すだけで、見慣れた服が急に「ちゃんとして見える」。
この手の服は世の中にいろいろありますが、
このジレの優秀なところは、ただ雰囲気を足して終わらないこと。
おしゃれの顔をしながら、隠したいところにはきちんと手を回している。
策士ジレだということです。
少し広めに設計した肩幅は、二の腕まわりをさりげなくカバー。
しかも肩部分は、肩に沿うように設計されているので、
いかにも「隠しています」という感じが出にくい。
気づかれないように仕事を片づけるタイプです。
こういう服は職場にいたらかなり信頼されるはずです。
全体はAラインのシルエット。
これがまた頼もしくて、腰まわりの張りを上手に受け止めながら、
シルエットをすっと整えてくれます。
締めつけて細く見せるのではなく、見え方を穏やかに編集してくれる感じ。
大人の服に必要なのは、説得ではなく采配だと、しみじみ思わされます。
Vネックの開きも実に秀逸です。
顔まわりをすっきり見せながら、
前の縦ラインで全身の印象まで整理してくれる。
言ってしまえば、着るだけで少し話が通りやすそうに見える服。
もちろん実際に話が通るかどうかは相手次第ですが、
少なくとも見た目はかなり理性的です。
そしてこのジレ、合わせる相手を選り好みしません。
半袖、長袖、ノースリーブ、どれにも対応。
一年中使える40番手リネン100%という設定も相まって、
季節をまたいで出番をつくりやすい一着です。
気づけば手に取っている。
派手にアピールはしないのに、登場回数だけはしっかり多い。
グリーフラネルは知的でやわらかく、黒は輪郭をきりっと整える。
どちらも声を張り上げる色ではありません。
しかし、その静けさがニクい。
着飾りました、という感じは出さずに装いを一段引き上げてくれます。
最近、いつものコーディネートに少し飽きてきた。
でも、頑張っている感じは出したくない。
このジレは、そんな大人のわがままにちょうどよく応えてくれる一枚です。
羽織るだけで、見慣れた服が別の顔になる。
しかも、二の腕も腰まわりもそっと気づかってくれる。
出しゃばらないのに、仕事はきっちり。
大人の装いに必要なのは、
案外こういう“気の利く一着”なのかもしれません。
※ご注文をお受けしてからお仕立てしておりますので3週間~5週間ほどお時間をいただきます。
何卒ご理解をお願い致します。