見えない場所の、辻褄合わせ。
大人の男の衣服において、もっとも残酷に格差が現れるのは、実はジャケットでも靴でもなく、誰の目にも触れない「一番内側」なのかもしれません。
仕立ての良い上質なシャツを羽織り、丁寧に手入れされた革靴を履き、外側をどれだけ完璧に武装したとしても、最内層の下着が無頓着なままでは、”画竜点睛を欠く”といったところでしょう。
自分にしか分からない場所だからこそ、そこにどんな下着を身に着けるか。
それは、大人に許された、もっとも硬派で愉しい自己満足ではないでしょうか。
そんな「見えない場所の美学」に、スマートな回答を提示する作品ができました。
深い陰影を持つ「梨地リネン」で仕立てた、男のための「トランクス」。
梨地(なしじ)とは、果物のナシの表面のように、細かくふっくらと波打つように織られた組織のこと。
この生地が、大人の男性の肌に、これ以上ない静寂と清潔感をもたらしてくれます。
生地そのものが独自の立体組織によって自立しているため、汗をかいても衣服が肌に張り付いてきません。
リネン特有の優れた吸湿・速乾性と抗菌性が、夏の気になるニオイや熱ごもりを涼しい顔で受け流し、穿いている間中、常にサラサラとした心地よい距離感をキープしてくれるのです。
そして、この作品の真骨頂は、下着としての職務を完璧にこなしながらも、「下着特有の生々しさ」を微塵も感じさせない点にあります。
一般的なトランクスにありがちな、薄手で心もとないルックスはどこにもありません。
フロントにあしらわれた端正な前立て風のステッチワークや、裾のサイドに施された小さなスリット。
ディテールの一つひとつに「仕立ての良さ」が息づいており、まるで洗練されたサマーショートパンツのような出で立ちです。
このサイドスリットのおかげで、椅子に座ったり、ソファでゴロゴロと寛いだりしても、生地が太ももに突っかかる不快感が一切ありません。
これほどの佇まいですから、例えば出張や旅行先のホテルで、これ1枚に無造作にシャツを羽織って寛いでいても、だらしなさは皆無。
むしろ、大人の男性としての引き際の美しさすら漂います。
さらに、夜にホテルの洗面台でサッと洗って干しておけば、翌朝には何事もなかったかのようにサラリと乾いて復活します。
スーツケースの中にこれをごく数枚忍ばせておくだけで、長期の移動でも下着の残数を心配する必要がなくなる。現実のタフな移動にも、きわめて頼もしく寄り添ってくれます。
カラーは、大人の身体を引き締める黒、チャコール、そして肌馴染みの良いベージュの3色。
誰に見せるわけでもない、自分だけが知っている極上の肌離れ。
暮らしの最も深い土台を、一番贅沢な生地で支えるという贅沢。
一度この梨地リネンの快適さを知ってしまうと、これまでのインナーに戻るには、少しばかりの妥協が必要になるかもしれません。
あなたの毎日の「快適さの基準」を底上げするこの一本を、ぜひその素肌で体感してみてください。
※ご注文をお受けしてからお仕立てしておりますので4週間~5週間ほどお時間をいただきます。
何卒ご理解をお願い致します。