ペインターパンツを穿いています。
ペンキは塗れません。
壁紙も貼れません。
DIYに至っては、説明書を読んだ時点で休憩したくなります。
それでも、サイドのツールポケットは欲しいのです。
ハンマーループにトンカチをぶら下げる日は一生来ないかもしれない。
でも、なぜか愛おしい。
人間、いつも合理的に服を選んでいるわけじゃありません。
何の役にも立たないと思っていた不合理さが、
毎日を楽しくしてくれるものです。
さて、このペインターパンツ。
もともとは作業現場で働く人たちのために生まれた、
実用的なデザインがルーツにあります。
道具を収めるためのツールポケット。
道具を引っ掛けるためのループ。
必要だから生まれた機能が、時代を経て、
ファッションとして愛されるようになりました。
つまり、かつての仕事道具が、今では装いのアクセント。
出世しました。
シルエットは、たっぷりとゆとりを持たせたワイドストレート。
脚のラインを拾いにくく、腰から裾までゆったりとした形です。
この余裕がかわいい。
身体の輪郭を主張せず、それでいて、
ワークウェアらしい存在感はしっかりある。
サイドのツールポケットやループも、
ただの飾りでは終わりません。
それぞれの配置や縫製ラインが、
ゆったりとしたシルエットに表情をつくっています。
そして、生地はコットン60%、リネン40%のリネンデニム。
一般的なデニムより軽やかで、着始めからごわつきがなく、
しなやかな質感が特徴です。
見た目は頼もしいのに、穿き心地は軽やか。
なかなか気の利いた組み合わせでです。
さらに、リネン由来の通気性や吸湿性があり、
汗ばむ季節にも嬉しい素材です。
洗濯後も一般的なコットンデニムより乾きやすいという、
日々の暮らしにありがたい一面も。
そして、穿き込むほどに現れる色落ちやアタリ。
新品の姿もいいけど、何度も穿いて、
少しずつ自分だけの表情になっていく。
シャツを合わせてもいい。
Tシャツで気楽に過ごすのもいい。
裾をくるりと折り返して、いつものスニーカーを合わせるだけで、
十分に絵になります。
そもそも、これだけポケットがついていますから、
何か大仕事を任されそうな風格がありますが
実際に大仕事を引き受ける必要はありません。
休日の散歩でも、買い物でも、喫茶店でぼんやりするだけでも。
仕事のために生まれたパンツを、自分の好きな時間のために穿く。
それが、今のペインターパンツの楽しみ方だと思います。
道具はいらない。余裕はほしい。
そんな大人に、ちょうどいい一本です。
※「ダークインディゴ」はインディゴ染めの特性上、色落ち・色移りが発生します。最初は単品での洗濯を推奨します。また、白や淡色の衣類とのコーディネートにはご注意ください。
(「ナチュラル」は色移りの心配はありません)
またリネンデニムの特性上、お洗濯の環境によって2cm~4cmほどの縮む場合がございます。
※ご注文をお受けしてからお仕立てしておりますので3週間~5週間ほどお時間をいただきます。
何卒ご理解をお願い致します。