「ロングスカートを穿いているときは、大股で歩けない」というあの不文律を、このパンツはあまりにも涼しい顔で、そして格好よく打ち破ってしまいました。
美しい服は、ときに愉快な二面性を持っています。
足を閉じているときは、優雅に揺れるマキシ丈のロングスカート。
しかし、ひとたび大股で歩き出せば、そこから現れるのは凛とした強さを持つワイドパンツ。
そんな、衣服による「静と動」の裏切りを最も格好よく愉しめるのが、wafu.が現代の日常着として昇華させた「袴パンツ」です。
これまでもwafu.で愛されてきたデザインですが、今回は、独特の陰影を持つ「梨地リネン」を使って、さらに奥行きのある佇まいに仕上げました。
梨地(なしじ)とは、果物のナシの肌のように、表面に細かなシボ(凹凸)を浮き立たせた織り組織のこと。
和服の縮緬(ちりめん)にも似た風合いが、日本古来の「袴」というデザインと出会ったとき、まるで舞台衣装のような、凄みのある美しさが生まれました。
リネン100%ならではの、ふっくらとした豊かな落ち感がタックの直線と合わさることで、歩くたびに劇的な陰影を描き出します。
ウエストの下からヒップにかけて、職人の手仕事によって一本ずつ丁寧に畳まれたタック。
これが、下半身に何本もの美しい「縦の直線」を強調します。
この構造のおかげで、生地を贅沢にたっぷりと使いながらも、骨盤の張りやお尻のボリュームを驚くほどすっきりと、コンパクトに見せてくれるのです。
ボリュームがあるのに、着姿はスマート。
この矛盾を綺麗に着地させるカッティングこそ、wafu.が仕掛けたデザインのハックです。
色は、着こなしをモダンに引き締める黒と、梨地の表情が最も豊かに堪能できるベージュの2色。
ロングスカートのエレガンスを装いながら、中身はアクティブにどこまでも歩いていける。
一度この「用の美」を纏ってしまうと、普通のボトムスに戻るのが、少しばかり退屈に感じられてしまうかもしれません。
背筋が自然とピンと伸びるような、大人のためのワイドパンツを、ぜひあなたのクローゼットに迎え入れてみてください。
※ご注文をお受けしてからお仕立てしておりますので4週間~5週間ほどお時間をいただきます。
何卒ご理解をお願い致します。