朝、私たちは毎日、無意識的にちょっとした交渉をしています。
「今日はラクしたいけれど、だらしなく見られるのは嫌だ」
「ちゃんとして見えたいけれど、息苦しい服は着たくない」
あっちを立てればこっちが立たず。
鏡の前で腕を組み、妥協点を探しているうちに、貴重な10分があっという間に過ぎ去っていく。
その不毛な交渉、今日で終わりにしませんか。
この「鍵盤タック前開きワンピース」が、1秒でその悩みを引き受けます。
かつてリネンデニムでブイブイ言わせていた名作ですが、
今回は40番手リネンのトラッドな雰囲気が漂う「ピンチェック柄」にバトンタッチ。
厚すぎず、薄すぎない。言ってみれば、一番いい塩梅の肉感を持つリネンです。
おろしたてはシャキッと背筋が伸びる心地よいハリがあり、
洗うたびにこちらの体にトロンと馴染んでくる。
頼もしいのに愛嬌がある、ずるい生地です。
そして、この服の最大の事件が、
ウエスト周りにずらりと並んだwafu.の代名詞「鍵盤タック」です。
職人がひとつひとつ、まるでピアノの鍵盤を調律するように畳んだこのタック。
生地をドカンと贅沢に使っているのに、腰周りやお尻のボリュームを「なかったこと」にしてくれます。
野放しにすると横へ広がろうとするお肉たちを、職人の緻密な手仕事が「縦に並びなさい!」と鮮やかに整列させているかのよう。
鏡の前に立つと、自分のスタイルが勝手にワンランク昇格していて、思わずニヤリとしてしまいます。
前ボタンを解き放って羽織れば、風をはらんでバサバサとなびく、最高のロングガウンに早変わり。
いつものTシャツとデニムの上に重ねるだけで、
ただ歩いているだけなのに「あの人、めちゃくちゃお洒落だな」という雰囲気を周囲に撒き散らしてしまいます。
逆に、ボタンを首元まできっちり留めれば、端正なシャツワンピースへ変身。
細かなピンチェック柄のおかげで、遠目にはシックなグレーのワンピースに見え、
近づくと「チェックだったのね」という二度見を誘う。
この距離感の悪だくみがたまりません。
コートほど大げさでなく、普通のシャツより圧倒的にドラマがある。
朝の「着るものがない!」というパニックを平然と救ってくれる相棒を、
あなたのクローゼットの特等席に迎えてみませんか。
※ご注文をお受けしてからお仕立てしておりますので3週間~5週間ほどお時間をいただきます。
何卒ご理解をお願い致します。