山梨を見てみよう―河口湖・吉田のうどん!編
さて今回は、
山梨内外でも有名な、
「吉田のうどん」!
私も大好きです。
吉田のうどんとは、
山梨県富士吉田市周辺地域で食されている、
地域の伝統的なうどんです。
その特徴としては、
かためで歯ごたえのある太い麺と、
お店やメニューによっては、具材としてキャベツが乗っているところ。
吉田のうどんの各店では、そのお店独自の薬味「すりだね」を用意しているようです。
赤唐辛子をベースにしてごまや山椒を加え、油で炒めたもののようです。
私たちがお邪魔したお店ではこの「すりだね」がとても辛く、
小スプーン2杯ほどをうどんに入れた綿貫社長は、
その辛さに驚いていました。
河野さんも富士吉田で吉田のうどんを食べるのははじめて。
さて、そのお味は?
「すいとんに似ている」
とのご感想をいただきました。
そうですね、麺の食べごたえはすいとんに似ていると私思います。
すいとんのように歯ごたえのある麺が好きな私ですが、
どうやら河野さんもそうのようで、
吉田のうどんを気に入ってもらえたようです。
とそこへ、
「うどん、持ち帰りで」
の声が聞こえてきて、
私たち一同、びっくり。
「うどんの持ち帰り??」
その注文された方がたまたま私たちと相席になり、
(吉田のうどんのお店は、たいてい相席が常だそうです)
その方は持ち帰りのうどんとは別に、
ご自身もうどんを注文し召し上がっていました。
その方がとてもフレンドリーな方だったので、
うどんの持ち帰りのことや、吉田のうどん文化についてお話を聞くことができました。
持ち帰り可のうどん屋さんでは、
その麺と汁と具材を小分けにして包装して、
持ち帰りうどんとして販売しているそうです。
それを家に持ち帰り、家庭で温めて食べるそうです。
富士吉田市周辺では吉田のうどん店が約100件ほどあり、
どの家庭でもたいてい行きつけのうどん屋さんがあり、
定期的にそのうどん屋さんに通う文化があるそうです。
吉田のうどんがそれほど地域密着型で、
そんな文化があるなんて、同じ県に住んでいるのに知らなかった!
河野さんも、
吉田のうどんって観光用の食事だと思っていたけど、
地域の人の日常食だとはじめて知った、
と話してくれました。
たまたま相席なったその方と、
その方の文化をお話できてとても楽しい時間を過ごせました。
近い場所でも一歩踏み込むと、
全く知らないことがたくさんあると改めて思いましたし、
そういうことを知っていくのはおもしろいなと思いました。
ごちそうさまでした!
次回は、テレビや観光アピールでよく使われる、
富士山と5重の塔の景色が楽しめる、
新倉山浅間公園を訪ねます。
お腹の満たされた後、
398段の階段上りに挑戦です。
文と写真・笠原里紗