カフェラテと見せかけたカルーアミルク
今日もゆっくり、カフェラテと見せかけたカルーアミルクを飲んでいたわたぬきです。
シャチョウとは自由ができるのでニートにおすすめしてます。
━━━━━━━━━━━━━
さて、今回は少し昔のことを少々。
2008年。初めて縫製する仲間ができました。
お給料が支払えるかビビりながら雇用というものを行ったのです。
名もない縫製工場に腕のいい縫製士が最初から集まるわけがなくて、
縫製の素人でも、やる気のある人なら採用し、
手取り足取り教えていきましたっけ。
いままで僕自身が直接教えた人数は12名で、
今は、手や指の動きや、肘の使い方で
その人の技術や力量が分かるまでになっていました。
2021年、実店舗のCIPが完成したタイミングで
「きみも縫製士にならないか」というインスタの投稿をしたことがありました。
そこで応募をしてこられたのが
タガミという女性だったのですが
面接で会ってみると、体が小さく華奢な女の子で、
いやほんと大丈夫かなぁ。と誰もが不安になるくらいでした。
━━━━━━━━━━━━━
でもミシンを踏んでもらったら………
━━━━━━━━━━━━━
ヤバい。過去一番のゆっくり。
タイムイズマネーの製造業では致命的なゆっくりです。
ただ、わたぬきは、非常識を常識に変える男です。
その場で一緒にやってみるかい。といいました。
この辺りからシャチョウの直接面接は採択率が高すぎるから
ダブルチェックをするようになったのですが…
ぼくがなぜ、まだ技術もなく、ゆっくりで、頼りなさそうな華奢な女の子を
仲間に迎え入れたのか。
タガミにも話してはいないけど、
自分がミシンが遅いことを自覚していること。
そして堅実な性格であること。
そんな人が移住をするという心境を鑑みて、
即断しました。
ぼくの中の哲学に基づいてね。
この答えがあっているかどうかは分からない。
結果はまだまだ先の話になるよきっと。
でもね…
彼女がハッキリ言った事がずっと頭から離れないんだ。
「縫製を極めたいです。」
短い言葉だったけど、タガミはいつも言葉数が少ないから。
ぼくも縫製士として同じ時間を過ごしてきたので分かるんだけど
一日11時間縫っても3年は最低でもかかる。
人に教えてきて、それは実感としてわかるんだ。
大変なんだよ。決して華やかではない、地味な事の繰り返しなんだから。
だから見てみたいんだ。
いまどきの若い彼女が、これからどんな生き方を選択するのかをね。
━━━━━━━━━━━━━