職人―ボトムス、こだわりのホックのつけかた

 

 

wafu作品に込められた職人の技、

その想いと精度の高さをご紹介するこの記事。

 

 

 

今回は、

wafuの新しい試み、

ボトムスのホックについてご紹介します。

 

 

 

 

 

wafuのパンツはウエストゴムのものがほとんですが、

服職人が試作品として、ウエストホックのものを作ってみたようです!

 

 

 

 

 

 

さて、今回注目するのはそのホック。

 

 

 

 

量販店で販売されているパンツのウエストホックは、

生地に穴を開けるような形で付けます。

布の片面に針の付いたホックを刺し、

反対側にその留め具をつけ、針を曲げてホックが外れないようにします。

 

 

 

 

右上のホックが針付きのもの、

下のホックが裏で留めるためのホックです。

 

 

 

厚い生地の場合はこのようなホックの付け方でも問題ないのですが、

薄い生地、柔らかい生地だと、ホックを刺した部分の布が傷みやすいのは想像に難くありません。

厚い生地の場合でも、長い年数使用していれば、

ダメージがあることは明白です。

 

 

 

 

しかしwafuの服職人は、このホックを「糸」でつけます。

 

 

 

 

 

写真のホックの円の部分に糸がかかっているのがわかるでしょうか。

 

 

この付け方ですと、

生地に余計なダメージを与えることもなく、

さらに糸の見栄えも美しい。

もちろん長く使うことができます。

 

 

 

 

wafuが今後作ってみるパンツは、

背中側のウエスト部分、腰のあたりに、

ゴムを入れようと考えています。

それによって、腰回りにゆとりをもたせることができますし、

前から見るとホック付きなのでフォーマルにも着ることができます。

 

 

 

 

 

 

これはまだ試作品段階なのですが、

みなさんのもとにお届けできる日が楽しみです。

そういった技術は、

それを必要とする方、それを大切に思ってくださる方のためにこそありますので。

 

 

 

そして、このホックつけの技術を持っている職人は、

wafuスタッフ内でもベテランスタッフ一人だけです。

この技術を継承していきたい、という想いも、

wafuにはあります。

 

 

さまざまな技術を体で覚え切った服職人になるため、

日々頑張っているスタッフがwafuを盛り上げていますが、

ベテランの域まで到達するのには、時間がかかります。

 

一人でも多くのスタッフがその技術を一日も早く体得できるよう、

循環の環境を社内に作っていくことに取り組んでいきます。

 

 

 

 

文と写真・笠原里紗

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