服のあれこれ「タック」とは?‐wafu的ファッション事典

 

 

wafuよみもの担当、アパレル初心者の笠原が、

アパレル用語に関していろいろ知っていこうということで、

wafuでよく出てくる服に関することばをピックアップして、服の世界を旅してみようと思います。

服の装飾、形やジャンル、服の歴史や世界の服など、奥深い服の世界を冒険しましょう。

 

 

今回のテーマは「タック」。

ファッションが好きな方でしたら基本中の基本の単語だと思いますが、

私はそれすら知りませんでした…。

 

 

ですので、タックとはなんぞや?というところを探っていこうと思います。

 

 

1.「タック」の意味は?

 

2.服に「タック」を加えるときはどんなとき?

 

3.「タック」の種類

 

 

 

1.「タック」の意味

 

英和辞典で見てみると、「タック(tuck)」とは、

布の端をしまい込む、はさみ込む、という意味だそうで、

服の装飾として、

生地の端をつまんだりたたんだりして縫ってできたひだのことを指します。

 

 

 

 

こうすることで、生地に立体感が出る、デザイン性を加えることができる、

アイロンがけをするときに遊びになり、服の形が崩れないなどの効果があります。

 

 

上記の背中にタックの入ったベージュのワンピースの実際の形は

こんな感じ↓

https://handmade-wafu.com/SHOP/a081n-amn2.html

 

 

2.服に「タック」を加えるときはどんなとき?

 

例えば、なんの装飾もないワンピースを想像していただくと、

 

 

 

 

すごくシンプルであることがわかると思います。

これだけでも素敵ですが、タックを入れると、

 

 

 

 

また雰囲気が変わりますね。

このワンピースの全体の様子は、

https://handmade-wafu.com/SHOP/a074a-vbn2.html

 

 

ワンピースを例にすると、

タックを入れることで、

スカートの形を変えたり、上見頃のアクセントとなったり。

 

個性的なデザインの服となるのに、一役買っています。

 

 

 

項目1でもお伝えしましたが、

タックを入れることで生地にゆとりをもたせるという効果もあります。

そのひだの部分が遊びとなり、ゆとりある着心地を生むことができます。

 

タックはまさに機能的デザインの魔術師!(綿貫社長談)

 

ただの布に表情をつくり、

機能性まである、タック。

 

おうちにある服や、服屋さんで見る服に

タックを探してみてもおもしろいかもしれません。

 

 

3.「タック」の種類

 

上記のワンピースの例として写真を紹介しましたが、

タックにも種類があり、そのうちの一つが、

こちらの「ピンタック」です。

 

 

 

 

ピンタックとは、細かい縫いヒダのことで、タックの仲間です。

「ピン」というのは「ピンのように細い、細かいタック」という意味だそうです。

 

 

 

ピンタックのことは、また次回以降記事にしていく予定です。

 

 

ピンタックを縫うには、確かな技術が必要です。

 

wafuでは、トップ写真の作品をはじめとして、タックをアクセントとした作品がたくさんあります。

 

 

 

 

こんなのとか。

 

 

 

 

ピンタック作品は、着てみるとこんな感じ。

https://handmade-wafu.com/SHOP/a081d-amn2.html

 

 

無地の布にデザイン性をもたせるのに重要な、タック。

生地の端をたたんで縫い込むという、一見単純ですが実は手間のかかるこの装飾。

普段の装いの大切なポイントとなっているんですね。

 

 

今回記事にするにあたって、タックの起源が知りたかったのですが、

調査し切ることができませんでした。

なので次回以降の課題にしようと思います。

知れば知るほど面白い被服の世界。まだまだ探究し甲斐がありそうです。

 

 

 

次回はwafuでも取り扱いの多い、「リバティ」という言葉に迫ってみます。

 

 

文と写真・笠原里紗

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