これだけ覚えれば安心!新しい洗濯表示の意味・見方特集その1

 

 

2016年12月から洗濯表示が新しくなりました。

 

国内外での表示が統一されることで、

海外で購入した繊維製品も取り扱い方法の記載が同じとなり、

トラブルが少なくなることが期待されます。

 

 

今までの表記に慣れていると、新しい見方になかなか慣れないときがありますよね。

新・洗濯表示一覧を覚えるのも大変です。

 

 

wafuでも洗濯表示の解説を行っていきます。

wafuショップページでも公開しています。

このよみものでも、一通り洗濯表示について触れてみたいと思います。

 

 

重要なポイントを手軽に覚えて、新しい洗濯表示一覧を一緒にマスターしていきましょう。

 

 

目次

1.洗濯表示、改定ポイント4点

2.記号の見方の基本

 

 

 

 

1.洗濯表示、改定ポイント4点

 

新しい洗濯記号での重要なポイントを見てみましょう。

 

 

①記号の種類が22種類から41種類に増え、表示がより細かくなりました

 

 

②新しく加わった項目

・塩素系漂白剤記号の追加

・ぬれ干し(脱水も手絞りもせず、ぬれたまま干すこと)記号の追加

・タンブル乾燥(ドラム式洗濯乾燥機などによる乾燥)記号の追加

・ウエットクリーニング(クリーニング店が特殊な技術で行うプロの水洗いと仕上げによる洗濯)記号の追加

 

 

③記号で伝えられない情報は、簡単な言葉で記号の近くに記載されます

(例:「洗濯ネット使用」「あて布使用」など)

※あて布記号はなくなりました

 

 

④数字による表示は、家庭洗濯、漂白、乾燥、アイロン等の処理の上限を表しています

表示が示す強さか、それより弱い範囲内で洗濯等をしてください。

 

 

 

 

2.記号の見方の基本

 

これさえ分かれば、どの記号の意味もわかるようになります。

ポイントは

・5つの基本記号

・付加記号と数字

この2点の組み合わせ、だということです。

自然乾燥と漂白処理の記号には注意が必要です。

更に詳しい記号の見方については、次回解説します。

 

 

・5つの基本記号

※あて布記号はなくなりました

※漂白記号については、次回「漂白処理」の項目で詳しく説明致します

※乾燥の内側の記号については、次回「タンブル乾燥・自然乾燥」の項目で詳しく説明致します。

※手洗いは、洗濯記号に手のマークが入っています

 

これら記号に、付加記号と数字を組み合わせます。

 

 

 

 

・付加記号と数字

 

《強さ》

横線「―」で表します。線が増えるほど「弱い」を表します。

線なし          通常の強さ

     弱い

   非常に弱い

 

《温度》

点「・」で表します。点が増えるほど「高温」を表します。

・ 低音
・・
・・・高温

 

《数字》

家庭洗濯での洗濯液の上限温度を表します。

 

《禁止》

バツじるし「✕」で表します

 

《アルファベット》

クリーニングの種類を表します

P: パークロロエチレンなどの溶剤を使用するドライクリーニング

F :石油系溶剤を使用するドライクリーニング

W: ウエットクリーニング

 

 

・例

5つの基本記号→アイロン
付加記号と数字→点「・」が2つ=中温
「中温でのアイロンがけが可能」

 

5つの基本記号→クリーニング
付加記号と数字→下線1本=弱い強さで、F=石油系溶剤使用可
「クリーニングで石油系溶剤を使用した弱い強さで洗濯可能」

 

 

 

 

 

 

以上、新しくなった洗濯表示の簡単な見方についてまとめてみました。

次回は今回紹介しきれなかった洗濯機号の詳しい部分を見ていこうと思います。

 

 

 

更に詳しい情報に関しましては、

消費者庁の「家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規定の改定について」

http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/laundry_symbols.html

wafu「洗濯表示記号について」

https://handmade-wafu.com/hpgen/HPB/entries/89.html

も併せてご参照ください。

 

 

 

 

文と写真・笠原里紗

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