服の裏側、見てますか?いいものを届けたい気持ちが現れるその場所。

 

 

 

 

 

あれ?と思われた方、いらっしゃると思います。

 

はい、そうです。

これ、服を裏返しにして、撮っています。

もしくは、裏返しだと思わなかった方もいらっしゃるかもしれません。

私は、裏返しだと思わない方だろうと思います。

 

 

もし私が何も知らないでいて、

これが服の裏側だと聞いたら、

「え?! 」と驚いてしまうと思います。

なぜなら、私は服の裏側は、もっと煩雑なものだと思っていたからです。

 

 

服の裏側を見てみよう。職人の心意気が現れる場所。


 

 

 

wafuは違いました。

表と見紛うほど、

裏の縫製にこだわっているwafu。

ここにかける一手間を、惜しみません。

 

 

 

 

それは、職人の心意気。

目に見えない裏側にまでも、心配りを忘れない。

肌に触れるものだからこそ、細部まで配慮する。

そしてwafu全体も、それを大切にしています。

 

 

「見えないからどうでもいい」という投げやりな気持ちでは、必ずどこかに弊害が現れる。

肌への影響、社会的な問題など、弊害はどこに現れるかわからない。

その弊害は辛い思いをする人を生んでしまう、という現実を

職人は直視して、真摯に受け止めて、対応しようとします。

 

 

その一つの形態が、

wafuで言えば、服の裏側、ということになるのでしょう。

 

 

 

 

外からでは、ぱっと見わからない。

でも見れば必ず分かる部分。

 

 

具体的な縫い方に現れる、着る人を想う気持ち。


 

 

 

wafuでは、上の肩の写真、ロックミシンでのしまつ縫いを

糸を4本にして縫っています。

一般的な量販店に置かれている服の糸は3本。

1本多くすることで、丁寧なしまつ縫いとなります。

 

 

 

 

 

 

 

wafuでは、各パーツ、ワンピースで言うと、腕の部分、スカートの部分、襟の部分等のパーツ、

をそれぞれ別々に丁寧に縫ってから、

最終的にそれらを繋ぎ合わせています。

 

上の腕のと袖ぐりの写真では、

袖ぐりにしまつ縫いをしてある布が見えると思います。

 

 

あれ?服ってそう作るものじゃないの?とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

私はそう思っていました。

 

 

しかし、大量生産商品の服は、パーツごと丁寧に縫うことをしません。

例えばワンピースなら、腕の部分から身頃部分にかけて、

一気に直線的にミシンを掛けています。そうすると手間がかからない。時間短縮になる。

 

 

パーツごとで縫っても、そうしなくても、人によっては着心地に大差ないかもしれません。

しかし、

パーツごとに縫って繋ぎ合わせると、服に立体感をもたせることができますし、

腕の部分が動きやすいという利点があります。

その利点、着る人のために、職人は手をかけています。

 

 

そして、それが本当にいいものである、と職人は知っています。

その本当にいいものを、お客様に届けたい、と思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしてここまでこだわってつくっている洋服という作品を

胸を張って打ち出さずにいられるでしょうか。

 

 

そして同時に、私はそれをいいものとして掘り下げてお伝えしていく熱量が、

まだまだ足りないのだと言うことを、この記事を書きながら思いました。

そう、いい作品とは、私のこんな部分にまで光を当て、

自分でも気づいていなかった次に出すべき一歩に、気づかせてくれるのです。

 

 

 

 

私ももっと、その部分を伝えられるようになりたい、と思いました。

まだまだ全然見えていない私。そして、それを伝えきれていない私。

そのいいものが、いいものを求める方に届くように、

自分の目とことばを、職人さんが腕を磨くように、磨いていきたいと思いました。

 

 

 

 

文と写真・笠原里紗

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